暗記のコツは、文章全体ではなく「3つ以内のキーワード」に絞ってみること!

簿記1級になると、簿記3級や簿記2級と比べてより理論に対する出題の比率も上がります。

理論的なことを知っておくと、より簿記1級の計算問題も解きやすくなります。
もちろん簿記3級も簿記2級もそれなりに理論的な背景が必要なのですが、簿記1級はさらに理論的な理解度が問われることもあります。

もちろんこれは簿記3級や簿記2級にも使えますし、他の資格試験にも使えます。
あるいは大学や高校の受験勉強にも使える一般的なノウハウなので、暗記のコツのひとつのパターンとしてお話しします。

これは私が公認会計士の受験生時代にも意識してやっていましたし、専門学校などで講師をやっていたときの指導経験に基づいています。

暗記をするときに、文章全体を丸暗記しようとするから嫌になってしまうのです。
文章ではなくてキーワードを3つに特化してみると意外とやりやすいです。

簿記1級で出てくる棚卸資産の期末評価に関する話を例にします。
期末商品の評価というのは時価が原価よりも下がったら商品評価損というのを計上するのがポイントですが、それを文章にする場合には面倒くさいです。

これを文章として覚えようとするから大変なのです。
ですから、文章を何度も読んで全て暗記するという方法も良いですが、暗記するときには情報を絞ります。

しかもキーワードに絞ったほうがやりやすいです。
読んでみましょう。

通常の販売目的で保有する棚卸資産は、取得原価をもって貸借対照表価額とし、期末における正味売却価額が取得原価よりも下落している場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額とする。

これを読んだ方は何を言っているのか分からないと思います。
このような文章を全て覚えようと思ったら、そんなことはやっていられません。

そこで、3つ以内のキーワードに特化して覚えます。
まずは取得原価が大事です。

取得原価というのは買ったときの支出額です。
難しいことは抜きにしても、取得原価だと思えば前後は推測できます。

次のキーワードは正味売却価額です。
このようなキーワードを見つけるために講義を使ってください。

原則は取得原価で、正味売却価額というのは時価ベースです。
原価というのは買ったときの支出額ですが、貸借対照表は時価も意識しましょうということです。

そして3つ目のキーワードは下落です。
これが条件なのです。

こうやってみると意外と簡単です。
3つのキーワードに注目して覚えれば、棚卸資産の評価もバッチリです。
これで覚えたに等しいです。

文章を全て読むと嫌になってしまいますが、「取得原価」「正味売却価額」「下落」というキーワードだけを覚えておけば良いです。

こうやってキーワードを3つに絞って、他は捨てるつもりで覚えてください。
あとはこのキーワードをメモ帳に書いて、散歩をしているときにでも見てください。

そうすればこの文章を覚えたも同然です。
このやり方は使えます。

こういう形で全ての勉強をしてみてください。
これが会計士にも繋がる勉強法です。

暗記するのはキーワード3つです。
私は会計士の受験生時代に理論が得意でしたが、それはこの方法で覚えていたからです。

キーワード3つを軸にして、周りの文章を上手く作り上げる練習をするだけで応用力がつきます。

私はいつもあなたの成功・スキルアップ、そして簿記検定1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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