2級合格から何年か経ってから、1級に挑戦される方の注意点について

簿記2級合格から何年か経っている方で、簿記1級にチャレンジしたいと思う方からのご相談をいただくことがあります。

そういった方が久しぶりに簿記の勉強をするときに、簿記1級の講座をいきなりスタートしてもついていけるか不安に思うかもしれません。

今回はそういったご質問にお答えします。
総論から言うと、簿記2級合格から何年か経って簿記1級にチャレンジされる方にとって一番手軽な方法は、まずは簿記2級の独学用のテキストを20時間ぐらいかけて2~3回通読することです。

これは市販の薄いテキストで良いと思いますが、全範囲がだいたい書いてある本を商業簿記と工業簿記それぞれ1冊用意します。

これを2~3回通読して、なんとなくやったことを思い出してから簿記1級に進むという方法があります。

20時間なので、1日2時間やるとして10日~2週間で終わらせることができます。
1冊1,000円~1,500円ぐらいで売っていると思います。

簿記2級合格から5年以内の方がほとんどだと思いますが、そういう方の場合はこの方法で大丈夫ですが、心配な方は簿記2級の出題範囲の改定などに興味のある方がいると思いますので、やっても構いません。

出題範囲の改定に関してですが、例えば5年前ぐらいに受かった方は簿記2級の連結などの新しい出題範囲をやっていません。

では、出題範囲の改定に関する簿記2級の勉強を本格的にやらなければいけないかというと、そんなことはないです。

なぜなら、ここ数年間の簿記2級の出題範囲の改定からほぼ簿記1級の内容を簿記2級に下ろしただけだからです。

簿記1級の内容を少し前倒しして簿記2級でやっているだけなので、いずれ簿記1級でやるのです。

ということは、昔の人たちは簿記1級でやっているのです。
ですから、出題範囲の改定は気にしなくても良いです。

5年以上前に簿記2級に合格したが新しい本を見ると簿記2級に見たことがないテーマがあって驚くと思いますが、気にしなくても良いです。

新しい出題テーマについては簿記1級でやるので飛ばしても良いです。
自分が分かる範囲だけを見て「こんなことをやったなあ」と思い出して簿記1級に進んでください。

そして、簿記1級の学習をスタートした後も、自信のないところだけ時々簿記2級に戻るというやり方をするだけで良いと思います。

柴山式では、簿記2級合格後しばらく経っている方の簿記1級受験に関する相談に対してもアドバイスを行っていますので、お気軽にご相談ください。

簿記2級合格から5年10年経っても、場合によっては20年以上経っている方にもチャンスはありますから、諦めずに頑張ってください。

ほどほどに無理なく簿記2級のリハビリをしながら簿記1級に入ることも指導していますので、ご相談ください。

私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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