コーチングにおけるコーチの2つの役割とは?
今回は、部下のマネジメントスキルやコミュニケーションスキルとしてのコーチングの役割についてお話をしたいと思います。
組織のパフォーマンスを上げる、結果を出すリーダーというのはこういった資質を持っています。
コーチングというのは対話を通じて相手の成長を促して、問題解決能力を高めるような支援をする役割です。
技術を教えるのはティーチャーです。
コーチングというのは教える部分を除いて、既に自身で学び方やトレーニングの仕方をある程度分かっている状態で、そのトレーニング自体を実際に行うように促す役割があります。
ですから、コーチというのは教えることをしません。
専門知識がある人がコーチをやるときには、「ここからはコーチングの領域だから今はあえて教えない」というように教えない選択をするのも指導者としては大事です。
なぜかというと、全部教えてしまうと口を開けて待っている状態になって自主性が育たないからです。
結局、最後は自主性が大事なのです。
簿記の勉強も同じです。
私が教えることもできますが、コーチングをやるときには知識をあまり与えません。
つまり、モチベーションが上がるようなことを言うのです。
ですから、極端なことを言うとコーチというのは専門知識がなくても本人を導くことができるのです。
純粋にコーチという役割を考えてみると、専門能力を授けるものではありません。
テニスのコーチなどはティーチャー兼コーチですが、コーチの部分というのは専門知識は授けません。
自主的に行動を促します。
従って、2つの役割があると言われています。
1つは意欲を高めることです。
本人が現在から中間目標を経て、最後にゴールに到達するために、中間目標をいくつか立てます。
従って、毎回毎回目標を立てたときに、1人でその目標や目的に到達するのは結構大変なのです。
理由は2つあります。
まずは意欲を持って取り組むことですが、日によって気分の高低があったり、色々と変化があります。
コーチはその変化を捉えて、モチベーションが高まるように対話を通じてサポートするのです。
もう1つは、そのときそのときでやるべきことをやるのですが、現在の状態で想定した計画などはズレていることもあります。
そのギャップを解消して軌道修正を図る手伝いもコーチがします。
それは自分で気づかせるのです。
コーチがやってあげるのではなくて、本人が軌道修正できるように対話を通じて本人に気づかせるのです。
それを踏まえてコーチをします。
この部分は絶対に指導者に必要なのです。
従って、1つはモチベーションを上げることで、2つ目は軌道修正の手伝いをすることです。
この2つを繰り返すことによって、最後に目的に到達します。
そういった支援をするのがコーチなのです。
コーチがやってあげるのではなくて、本人が達成することを手伝うのがコーチの役割です。
ぜひ参考になさってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。