競争は「3倍の戦力差」をキープしよう!

今回の「前を向いて歩こう」は、ランチェスター戦略の応用についてお話をします。
ランチェスター経営戦略にはいくつかの系統があると言われています。

私が勉強して有効だと思ったのが竹田陽一先生の「小さな会社 社長の法則」という本が良くて、そこから教材などを買ってランチェスターの理論を勉強しました。

その中の根本的な発想として「3倍の戦力差をキープする」というものがあります。
中小企業のような弱者は接近戦に持ち込んで、直接相手を叩きましょうということです。

そのときに自分の強みをギュッと絞って、相手の力を分散させます。
相手の力を分散させて、自分の力を一点集中させて、3対1の戦力差をキープします。
3倍戦力差で勝つというエリアを限定した戦いをしましょうという話もあります。

一方で、お客様相手の間接的な競争という側面もあります。
例えば遠い所から鉄砲や大砲を撃ち合うような場合は、直接相手を叩くわけではないので2乗の効果があります。

1.7倍を維持しておくと、それが複利効果になって約3倍になります。
受験勉強などもこちらだと思いますが、ある程度時間をかけて戦力差がジワジワと効いてくるパターンというのは遠隔地戦だと思っています。

この場合は1.7倍を維持すれば、やがて3倍の戦力差に等しい効果が得られます。
通常、これは強者の戦略と言われて、ランチェスター経営戦略上は中小ではとれない戦略です。

ですから、範囲を限定して、その限られた範囲で自分たちが常に3対1になるような状況をつくります。

ただ、時間をかければ、1.7対1の状態から1.7の2乗になるという発想もあります。
解釈は色々あると思いますが、私はこのように思います。

必ずしも3倍が3倍とは限らない部分があります。
直接相手を叩く1対1の一騎打ちのようなものは本当に3対1です。

しかし、ジワジワと追い詰める倍は1.7倍でも3倍に等しい効果が得られます。
これは仕事時間もそうだと竹田先生はおしゃっています。

サラリーマンが2,000時間働くならば、3倍働こうと思ったら6,000時間はさすがに無理です。

1.7倍なので、3,400時間ぐらい働けば、2,000時間に対してやがて1年後2年後というように、3,400時間という1.7倍を続けていけば結局2乗効果が得られるから、それが3倍に等しくなります。

2,000時間働く人の3倍の効果というのは、実は6,000時間ではなくて3,400時間だという遠隔戦的な長期戦的な発想をするのです。

そう考えると、ライバルの1.7倍勉強し続けることが、やがて2乗効果で3対1の戦力差になります。

3対1の戦力差だと多くの場合は勝てます。
これは色々な意味で使えると思います。

店舗販売もそうです。
自分があるお店を出して、ライバル店が少し離れた駅の向こう側にあります。

その場合、売り場面積を1.7倍にするのか、接客のレベルを1.7倍にするのか、商品の数なのかは分かりませんが、一番分かりやすいのは売り場面積です。
そのように物量的に1.7倍をキープしましょうということが大事だと思っています。

実質的に3倍の戦力差とは言いながら、1.7倍の物量で3倍差になるようなシチュエーションもありますので、そういったことが考えられます。

私は簿記検定も含めた受験勉強は1.7倍だと思っています。
ということは、相手が1時間勉強するならば自分は1.7時間勉強します。

相手が3時間勉強するならば自分は5時間ぐらい勉強します。
だいたい1.7倍ぐらいの物量を投入するということが戦略のコンセプトです。

これを踏まえると営業戦略が色々とりやすいです。
1.7倍をキープし続けると、やがて複利効果で3倍になってくるのではないかと私は思っています。

まずは努力の量を相手の1.7倍以上でキープしましょう。
ぜひ参考になさってください。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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