日商簿記検定のレベルと、企業規模の関係について

今回の頑張ろう日商簿記2級合格は、日商簿記検定の各級のレベルと実際の企業規模の関係について、どのような繋がりがあるかをお話したいと思います。

これから簿記の勉強をされる方や日商簿記検定に興味のある方も参考になると思います。
日商簿記検定というのは3級の下に4級がありました。

それが今は初級と名前が変わったのですが、今回は初級は置いておいて、みなさんがよく知っている簿記3級から見ていきましょう。

簿記3級が基礎レベル、簿記2級は中級レベル、簿記1級は上級レベルです。
基礎レベルである簿記3級というのは全体の6割のビジネスに関係すると思っていますが、すべてのビジネスマンに有効です。

経理の仕事をされている方はもちろん、経理の仕事をされていない企画・総務・物流・営業・製造やいろいろな方、特に営業の方は簿記3級の知識を持っていると企画書を書いたり見積りを出したり数字を作るときにも有利になります。

簿記の知識がなくてもビジネスはできますが、あったほうが有利です。
決算書の成り立ちがわかっているので、簿記検定3級は勉強しておいたほうが有利です。

そして、どうせ勉強するならば合格を目指したほうがやる気になります。
経理ではない人も簿記3級を持っておくと非常に有利です。

私は中小企業の社長さんに「簿記3級レベルの勉強をしておくといいですよ」と話しています。
なぜなら、数字で経営がわかるからです。

すべてのビジネスマンに有効ですし、規模の小さい組織であれば簿記3級レベル知識でも十分だと思います。

かつてiTunes Storeで私が音声だけで簿記を勉強するというコンテンツを提供したときに、一緒に仕事をした上場企業の商社マンの方は会計の用語に詳しかったので聞いてみたら、簿記検定3級の取得がマストだと言っていました。

このように、経理の仕事をしていない方も簿記3級の知識を持っておくと非常に有利です。
なぜなら決算の流れがわかるからです。

次に簿記2級ですが、これは経理系の仕事をされている方ならば持っておくといいです。
すべての会社に関係しています。

98パーセントの中小企業は簿記2級を持っておけばカバーできます。
利益計画を立てたり原価管理を考えるときには最低限簿記2級の工業簿記の知識があると非常に役に立ちます。

どんな会社でも売上原価というものは絶対にあります。
粗利益を計算する過程で売上高だけだと、簿記3級は売上高だけですが、簿記2級はそれに売上原価という要素が入ってきます。

経営管理の基本が簿記2級に入っています。
できれば非経理系の方でも簿記2級を持っておくと違います。

私の知っている方で、営業で上のほうに行く方は簿記2級を持っているかどうかで話が全然違います。

ですから、可能であれば簿記2級の勉強も興味がある方はしてみてください。
簿記2級は98パーセントの中小企業や年商数億円の企業が対象です。

簿記1級になるともっと専門的で、上場企業の経理や大企業などです。
売上でいくと30億以上や100億以上の企業で、従業員100人以上です。

そういった大きな会社の経理は連結決算やキャッシュフローが入ってくるので、簿記1級まで知っておくと非常にいいです。

ここまでくると経理の仕事をされる方がメインになると思いますが、もちろん社長さんでも興味のある方は簿記1級の勉強をしておくといいです。

個人商店から小企業、非経理系の方を含めてすべての方に有効なのは簿記3級です。
中級レベルとはいえ、すべての会社に有効なのは簿記2級で、ほとんどの企業はここです。

一部の上場企業は簿記1級レベルで、連結やキャッシュフローなど高度な上級レベルの経理知識が求められます。

それぞれの企業規模に合わせて勉強していただくといいと思います。
どの勉強も楽しいので、興味を持って会計の勉強をしてみてください。

私はいつもあなたの日商簿記検定の合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
商品に関するご質問・ご相談はこちら