経営計画(予算)は、利益から先に決めていくと良い!

今回の「前を向いて歩こう」は、予算や計画を立てるときの1つの考え方についてお話をしてみたいと思います。
これは日商簿記検定2級レベルのお話です。

会計というのは過去の活動を集計する実績の算定という側面と同時に、来年どういった予定となる計算結果、どのような利益の計算になる予定か、あるいはどのような利益を稼ぐ予定かという予定額を予め計算することが予算です。

予算や計画の考え方なのですが、まずはおなじみの損益計算書です。
上から見ていくと、売上高が100あるとします。

売上原価が60あります。
販管費は30あります。
そうすると、営業利益は10万になります。

これを踏まえて、来年度の予算を決めるにあたって、売上をいくらにして、費用をいくらにして、結果として利益をいくらにするかというふうに、売上高を一番上にする実績計算と同じルートをたどってはいけません。

先にやるのは利益なのです。
経営というのは利益を稼ぐことが目的なのですから、経営計画は一番下の利益をスタートとします。

従って、本業の儲けを先に決めます。
いくら利益を出すのかを決めるのが計画の第一歩です。

例えば目標営業利益を20と決めたならば、次に目標の販管費を乗せます。
ここでは目標販管費を35とします。

そして、目標売上原価を65とします。
それらを足していって逆算すると、目標売上高が120必要だということを計算します。

従って、計画は利益からスタートして、実績は売上からスタートします。
120という目標売上高を計算したら、次にどのような形で120という売上を達成するかを販売予算で考えていきます。

こういったことを考えていくと予算が立てやすくなりますし、正確性が増していきます。
あるいは目標管理に使いやすくなります。
ぜひ参考になさってください。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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