136回第2問は、伝票会計に注意しよう!【がんばろう!独学で日商簿記2級合格31】


みなさん、こんにちは。
がんばろう日商簿記2級合格、今回は「136回第二問は伝票会計に注意しよう」というテーマでお話をしようと思います。

日商簿記検定2級は大問が5つあって、第一問が仕訳5題、第二問が帳簿記入などの問題、第三問が本支店会計や財務諸表の作成など決算に関する問題、第四問と第五問は工業簿記に関する問題が2つ出ます。
そのうち、今回は第二問対策のお話をします。

過去6回分の出題内容をみてみると、伝票会計が最も多く、2回出ていますが、そろそろ出題される可能性が高いと思っています。
さらに、過去の伝統的な論点として特殊仕訳帳がありますが、最近だと131回に試算表の作成という形で出題されています。

これ以外にも、特殊仕訳帳自体の記入をするという重要な論点がありますが、これは各自お手持ちの教材でフォローしてください。
131回で出題された試算表の作成という形式もよく出るので、これもやりながら、特殊仕訳帳自体の記入問題も対策をしてください。
柴山式のテキストにも例題が出ていますので、2・3回ぐらい練習してください。
特殊仕訳帳はしばらく出ていないので、対策をしておいたほうがいいのですが、私は伝票会計のほうが出題される可能性が高いと思っています。
伝票は実務でも使いますし、基本的な記帳のルールもわかるので、大事なテーマだと思います。

簿記2級の場合、伝票というと仕訳日計表というところに集計します。
仕訳日計表というのは、1日の取引の合計試算表です。
仕訳日計表で各勘定科目の取引を合計して、それを総勘定元帳へ合計転記します。
売掛金と買掛金についてはそれぞれ得意先元帳と仕入先元帳という2つの補助元帳があって、そこへ個別転記します。
補助元帳へは個別転記して、総勘定元帳へは仕訳日計表から合計転記するという使い分けをするのが伝票です。

まずはテキストなどでこのルールを知ってください。
同じように、特殊仕訳帳の場合も、現金出納帳、当座預金出納帳、売上帳、仕入帳などの、親勘定があるような特殊仕訳帳から合計転記します。
あるいは、特別なものを合計転記して、それ以外は個別転記したり、特殊仕訳帳も伝票も補助元帳に個別転記するのは同じというふうに、内容がすぐに答えられるようにしてください。

理論的なこともテキストでは必ず出てくるはずですし、柴山式でも教えています。
このような流れをしっかりと理解した上で過去問に取り組んでいただきたいと思います。
133回の問題は良問で、目標時間は25分で満点を狙ってください。
簿記2級に合格するときは、5つの大問のうち1つか2つは満点取ることが多いです。
満点が取れなくても、9割は取れる論点がかなりの確率であります。

工業簿記は満点が取りやすいので、ここで満点を取るととても楽になります。
基礎力を身に付ければ可能ですので、もし次の試験で伝票が出たら満点を狙ってください。
やるからには、過去問は完璧を目指しましょう。
133回の問題は一部空欄になっていて金額を推定させる形式になっています。
なので、推定させる形式が学べますし、仕訳日計表の集計と補助元帳の記入が網羅的に学べるので、色々な論点が詰め込まれています。

「論点のデパート」なので、133回はおすすめです。
130回は推定させる問題はありませんでしたが、133回とは違った出題がされているので、こちらもマスターしておくと良いです。
この2回分の問題をやっておくと、136回の試験が非常に有利になります。
まったく同じ問題が出るという保証はありませんが、事前に対策をしておくと点数は取りやすくなるはずです。
今回は、133回の第二問について、入金伝票に絞って下書き例をご紹介します。
入金伝票の借方ですが、「ゲ」というのは現金のゲです。

貸方は下記のとおり。
伝票No.101は借入金80,000。
伝票No.102は「う×ト250,000」と書いていますが、「う×ト」は売掛金、富山商店の意味です。
伝票No.103は未収金230,000。
伝票No.104は「う×ニ550,000」と書きましたが、これは売掛金、新潟の意味です。
伝票No.105は受.手数(受取手数料)で、金額が空欄になっています。
現金のプラスの合計額を出すのですが、貸方の受取手数料の金額が空欄になっていて不明です。

しかし、問題文の伝票には書いてなかったけれど、解答用紙には76,000と書いてあるので、ここから金額を引っ張ってきます。
色々なところにヒントがあるので、それを活用します。
時間が勿体ないので、千円以下の0を消すと計算が楽になります。
80+250+230+550+76=1,186なので、後ろに0を3つつけて1,186,000となります。
そうすると、現金は1,186,000となります。

これは下書きなので1,186でもいいですが、解答用紙に1,186と書いたらアウトなので、きちんと1,186,000と書いてください。
効率よく問題を解いて、1秒でも時間を短縮するのが過去問を勉強するときのポイントです。
伝票会計は大事な論点の1つなので、130回と133回の過去問を解いて完璧にして、テキストの復習をしながら、基礎知識をマスターしてください。

私はいつもあなたの簿記2級合格を心から応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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