機会損失・時間価値とプレミアムを天秤にかける【時間の価値を判断要素に入れる】

以前、家族で泊まった旅館からメールが届きました。

日頃のご愛顧に感謝して1年間有効の宿泊利用券を額面の5%引きで販売するとのこと。

う~ん。これって得なのでしょうか。

額面5万円の利用券の場合、5%引きなら2500円引き。

低金利の今、安全確実な預金で5%の金利はあり得ませんから、お得感はあります。

では、裏会計学3の時間の価値を判断要素に入れて考えてみるとどうなるでしょう。

旅館のオーナーから考えれば、4万7500円で利用券が売れれば、最大1年間、そのお金を自由に使うことができます。

1年後、5万円分のサービスを提供しなければならないとしても、時間価値を考えれば十分モトがとれると考えていると推測できます。

とはいえ、すべての購入者が1年後に使うわけではなく、買ってすぐに使う人もいるでしょうから、私がオーナーだったら、「平均して購入から半年程度で使うだろう。半年間、資金を自由に使えるなら5%割り引いても損はない。半年以上使われない分は得になる」などと考えると思います。

この場合、5%割引は半年分の時間価値がある、という計算です。

では、利用者側から考えると……?

この利用券を、早く使えば使うほど得、と考えることができます。 

もうひとつ、「機会損失」についても意識する必要があります。

4万7500円で利用券を買ったら、そのお金はほかのことには使えません。

利用券を買うことは、宿泊する権利を買ったのと同じで、先々の楽しみのために、資金を固定することになります。

1年以内にその旅館に泊まらなければなりませんから、ほかにもっと魅力のある旅館がみつかっても、新たな旅館に泊まるのは先にせざるを得ないでしょう。

また宿泊券を持っていても、いつでも好きなときに泊まれるわけではなく、空き状況を確認しなければなりません。

別の旅館なら泊まれるけど、宿泊券がもったいないから旅行に行くのは別の日にしなければなりません。

ここぞというときに必要なお金がなかったり、何か(ここでは宿泊券)に縛られることになると、チャンスを逃すことになります。

そんな「機会損失」や「時間価値」と、利用券に付くプレミアムを十分比較したうえで賢い判断をしましょう。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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