過去問の難易度は、例題の知識で解けるかを判断基準にしょう!
これは簿記1級だけではなくて簿記2級や簿記3級にも言えることですが、これから個別問題を2回転3回転して全体がある程度分かってきたら、いよいよ過去問などの総合問題に取り組むことになります。
これから11月に行われる第150回検定に向けて総合問題を手掛けるようになると思いますが、そのときに注意してほしいことがあります。
これまでに出題された本試験の総合問題がありますが、それを全体としてぼんやり見るのではなくて、1個1個の資料を例題の組み合わせと考えてほしいのです。
例えば、商業簿記ならば商品売買があったり、有価証券があったり、減価償却などがあります。
減価償却の中でもさらに定率法やリース資産の減価償却などの細かい論点があります。
そうすると、過去問を判断するときにひとつひとつの問題のデータを丁寧に分解して小口化します。
そして、その小口化したものをみなさんのお手持ちの個別問題と付き合わせてほしいのです。
メインで復習している個別問題です。
柴山式ならば例題・ミニ例題です。
2018年6月現在、柴山式では商業簿記と会計学はミニ例題という形でより小口化しています。
工業簿記・原価計算は例題で、総合問題的なものと個別問題の組み合わせだと思います。
例題やミニ例題の解答プロセスをきちんとマスターしていれば本番でも解ける問題があります。
過去問の問題の中でも、例題・ミニ例題の知識にちょっと応用を加えれば解けるという問題をAランク、つまり解くべき問題と考えます。
標準問題、つまり解くべき問題を普段勉強しているテキストの例題・ミニ例題と比較的類似しているものです。
そしてもうひとつ、難しい問題と考えていいのは、テキストの例題・ミニ例題の知識からとても思いつかないようなものがあります。
かなりかけ離れた論点は置いておいて、そこを外しても7割か8割取れるようにテキストや講座はできているので、それで検証します。
そして、例題・ミニ例題とある程度類似性のある本試験の問題を丁寧に解くことによって合格点を取ります。
これが一番効率的なのです。
従って、例題・ミニ例題の問題を横に置きながら総合問題を確認します。
ひとつひとつの資料と解答欄、このワンセットは、例えば1点か2点だと思います。
その1点・2点はミニ例題の何番に近いということで、解答処理がわかれば解けるという問題は結構あります。
それで7割以上取るような得点戦略を考えて、過去問と例題を行ったり来たりしながら、セットで学んでみてください。
グーンと応用力がつくと思います。
過去問の各問題の難易度は例題・ミニ例題との類似性で考えてみるというのは、非常に使える効率の良い勉強法です。
よかったら参考になさってください。
私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格・2級合格・3級合格・簿記の勉強を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。