プラスのトリガーワード、マイナスのトリガーワードとその活用法について
あまり耳慣れない言葉ですが「トリガーワード」という言葉があります。
トリガーは引き金という意味ですが、何らかの感情を引き起こすというか、色々な意味があると思いますが、何かきっかけになるような言葉でトリガーワードというものあります。
私なりの解釈としては、パッとそれを見たときにハッと気づいたり、何かを思い出させるような、注意を喚起するようなきっかけとなる言葉です。
その一言で相手がカチンときて怒ることがあります。
このようなことを「虎の尾を踏む」や「地雷を踏む」と言うことがあります。
その地雷を踏むのがマイナスのトリガーワードと私は定義づけています。
マイナスのトリガーワードを発したときに相手がそれに反応すると怒りを買います。
逆に「この一言で私は救われた」というようなプラスのトリガーワードもあります。
これもある種の感情を引き起こすトリガーワードと考えるならば、実は成功しやすい人と失敗しやすい人は知らず知らずのうちにトリガーワードの比率が違うと思っています。
色々なコンサルティングやカウンセリングなど色々な人の相談に乗っていると「この人は上手くいくな」と思う人と「この人は厳しいかな」と思うことがあります。
直前10分間でその人が発した言葉をひとつひとつ検証すると、その人をポジティブにするかネガティブにするかという、次の感情を喚起するような言葉の量で決まってきます。
ポジティブな感情、またはネガティブな感情を引き起こすようなきっかけとなる些細な言葉です。
例えばプラスならば「よし!」「YES!」「さあ、やろう!」という言葉です。
私の場合は「『さあいこう!』とよく言うね」と子どもに言われることがありますが、私は「さあ、いこう!」と言って自分を焚き付けるのです。
私の口癖は「さあ、いこう!」らしいです。
それから質問の仕方ですが、「うまくやるにはどうしよう」と言うと前向きになります。
これは一種のトリガーワードになると思っています。
特に失敗した人の振り返りとして「なんでやったの?」という言い方をすると責めることになってしまいます。
これはマイナスのトリガーワードです。
「どうして?」「なんで?」と言うと過去を責めることになるので、原因追究ではあるけれど非難の意味があります。
だから、「どうしてやったの?」「なんでやったの?」という言葉はマイナスのトリガーワードだと私は思っています。
逆に「うまくやるにはどうしたら良いか」という言い方をすると、過去を責めているわけではなくて未来志向なので、前向きな気持ちで原因分析ができます。
「どうしてやったの?」というと相手を責めている感じがして相手は萎縮してしまいますが、それよりも「どうしたら上手くいくかな」という言い方をしたほうが相手は気持ち良く過去の分析ができます。
プラスのトリガーワードをたくさん使う人というのは自分自身も自分の言葉を受け止めているので、やる気になります。
プラスのワードを発したほうが聞いているほうも前向きになってモチベーションが上がります。
「上手くやるにはどうしたらいいの?」を1日10回使う人と、逆に「なんでやったの?」を10回使う人を比べると、やはり「どうしたら上手くいくかな。君も一緒に考えよう」と言ったほうが良いです。
逆に「なんでやったの?」とずっと言われ続けると、過去の自分の過ちをずっと詮索され続けているようで、マイナスになってパフォーマンスが上がりません。
業績が上がりやすい人の職場というのはトリガーワードが多いと思います。
100の言葉を発するならば、そのうちの80はプラスのトリガーワードを意識して、マイナスのトリガーワードは20パーセント以下にしてください。
80パーセントぐらいの比率でプラスのトリガーワードを意識したほうが、個人的な生活も前向きになるし、職場も明るくなります。
特にリーダーの方は意識してプラスのトリガーワードを使うようにしてください。
たまにはネガティブなキーワードも言うことはありますが、それは5回に1回以下にしてください。
10回のうち8回以上はプラスの言葉を意識して使うようにするだけでも職場環境が変わります。
スキルは全く変わりませんが、トリガーワードの比率を倍以上に増やしただけで職場の雰囲気も変わって仕事のパフォーマンスも上がります。
あるいは勉強のパフォーマンスも上がることがあります。
考え方は気持ちひとつだということです。
上手くいく人はプラスのトリガーワードのほうが8割以上の比率で使っていると思います。
自分を振り返ってみてマイナスのトリガーワードのほうが多いと思ったら、それを減らしてプラスに転化してください。
それだけであなたの成績やこれからのパフォーマンスが変わってくると思います。
ぜひ参考になさってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。