ビジネスとは、お客様からお金をもらって〇〇することである!

「ビジネス(商売)とは、お金をもらってお客様の生活の一部を○○すること」ですが、○○の中に何が入るのか考えてみてください。

ここで言っている「生活」というのは義務や作業といった主に面倒なことです。
答えは「お客様の生活の一部を『代行』すること」です。

つまり、外部委託、外注です。
悪い業者は外注ではなくて“害虫”になりがちですが、こうはなっていただきたくないです。

つまり、嫌なことを代行するのがビジネスなのです。
お金をもらわないでこれをやることをボランティアと言います。

具体的にどういうことがあるかというと、自分で着ているものをつくるのは面倒ですし、食糧を調達するのも面倒ですし、料理をすることも面倒です。

ましてや住む所を自分でつくるのは大変です。
衣食住というのは高度に技術革新があるのでそれほど難しくないです。

そうすると、次に来るのはその他の活動です。
いわゆる第三次産業や第四次産業といわれるような情報や娯楽の分野です。

事例で言うと、衣服だと洋服、食事だと野菜・肉・卵・米などは調達するのが大変です。
これを農家や牧場や精肉店などがやってくれているのです。

食糧を調達して、加工して、食卓に並べて提供するという面倒臭い食事に関する一切の作業をそれぞれの業者に外部に委託しているのです。

本来であれば全部自分でやることを外部に委託しているのです。
居を構えて、食事を用意して、服も自分で縫うのです。

私が今着ている服はBIGBOXにあるユニクロで買ったものですが、私の服をつくる作業をユニクロがやってくれています。

そして、BIGBOXが商品を集めてくれているので、わざわざユニクロの工場に買いに行くという手間も省けています。

買いにいく手間は小売店が代行してくれています。
つまり、小売店の本質は運送なのです。

わざわざ買いに行く旅費を節約させてくれているのです。
各工場に行く手間を省いてくれているので、一種の運送料です。

住はもちろん不動産会社がやってくれます。
地元の大家さんを回って住める部屋を探すのは大変なので、それを不動産屋さんがやってくれているのです。

その他の娯楽については、例えば情報の場合、テキスト・セミナー・ニュースのようなものはヤフーのサイトなどがあります。

柴山会計ラーニングならば簿記に関する資料を集めてカリキュラムとして提供していますし、皆さんの学習計画を立てるお手伝いもしています。

これもある種の外注です。
それから、遊園地、コンサート、ゲーム、おもちゃなどがありますが、自分でおもちゃをつくるのは大変なので、代わりに作ってくれているのです。

全て自分で作ることはできない(作るのは大変)なので、世の中の99.9パーセントのものは人から買っているのです。

だから自分の時間があって、自分の成長に繋げることができるのです。
とするならば、買えるものは買ってしまえばいいのです。

さらに私たち業者の立場で言うと、世の中の人の1パーセントニーズで良いので、そのニーズに応えるために、そこに特化して専門能力を磨くことなのです。

全ての商売はものを売ることではないのです。
よく「売る」という発想をしますが、売るのではなくて「代行する」という発想でビジネスを考えるとビジネスチャンスは広がります。

全ては代行なのです。
精肉店も肉を売っているのではありません。

肉の調達、加工、食品の提供の一部の外注を受けているだけなのです。
ですから、我々は最終消費者の日常生活の一部のどこを切り取って、どこの外注を受けるかということを考えると、発想が豊かになります。

ものを売ることではないのです。
便利・安心・楽しみ・癒やしといったものの欲求を満たす代行業なのです。

商品はあくまで手段なので、商品に拘ってはいけません。
商品だけに固執して「良い商品さえつくればお客さんはものを買う」と思う人がいますが、それは大きな勘違いです。

その商品がお客さんの生活の一部を代行しないと意味がないのです。
不便や快適さの代行業なのです。

自己満足の商品、良いものを作れば作るほど危ないのです。
お客様の生活の一部をどう代行するという観点から商品設計をします。

商品設計の他にもサービスの提供やアプローチなど全部を考えます。
世の中の商品は全て代行なのです。

あなたのビジネスはものを売るわけではありません。
自動車部品の会社は自動車部品を売るわけではありません。

自動車をつくるためのサービスを代行しているのです。
自動車を使って快適に自分が移動できるための一部を部品という形で代行しているのです。
そうするとアイデアが出てきます。

今の世の中は価値観が多様化しているので、「ものを売る」という発想だけだとビジネスが手詰まりになります。

色々な発展性をもって皆さんの周辺のビジネスを楽しく考案して、そして色々なビジネスチャンスを得てください。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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