日商簿記検定1級に合格するための時期別勉強法
日商簿記検定1級に合格するためにやるべきことを解説いたします。
まず教材についてです。
インプット期は、テキストを中心に使用します。
アウトプット期は、過去問(過去5回分~10回分)と公開模試(大手専門学校2社)を活用します。
時期別の勉強内容と勉強方法については次のとおりです。
●インプット期(第1工程) 目安は概ね2ヶ月です。
講義の視聴後、該当する箇所のテキストの例題を最低3回転させましょう。
講義が進むにつれて、最初の分野の知識を忘れてしまうが、気にせず、前に進むことが肝要です。
ただし、週に1回は講義視聴のない日を作り、今までの学習した範囲を復習しましょう。
分からない箇所の方が多いと思いますが、これらを一気にすべてを理解しようとしますと、学習全体の進捗が遅れます。
わからないというのは、「今の段階では」わからないということです。
安心して下さい。その後のアウトプット期、つまり、過去問演習の量が積みあがっていきますと、ある時、「なるほど、そういうことか!」という瞬間が訪れます。
ここで、インプットの意義を明確にしましょう。
インプットの意義はアウトプット期に行う過去問の解説を読めるようにすることです。
インプット期を早く終わらせ、一刻も早くアウトプット期に入り、たくさん練習を積みましょう。
●アウトプット期(第2工程) 目安は概ね3ヶ月です。
第1工程で完成したものに、第2工程の加工を加えていきます。
具体的には、1級の過去問演習に入ります。
1回転目は、問題文の音読から始めてみましょう。気楽に行うことが大切です。
日商簿記検定1級は、問題文の量や専門用語が多く、言い回しや指示も回によって表現が違います。
音読することで、日商簿記検定1級独特の問題文に親しみましょう。まずは、そこから始めます。
2回転目は問題文の音読とともに、問題文と解説を照らし合わせて見てみましょう。
テキスト例題レベルの問題がほとんどです。
また、この段階でも、まだ、解かなくてよいです。
3回転目からは、解答解説と問題文とを見比べながら、解答用紙に答えを記入していきましょう。
4回転目も3回転目と同様に行ってください。
5回転目からは、制限時間の90分を意識して、解いてみましょう。その際、わかない問題に対しては、答えを見ても構いません。
気を付けていただきたいのは、90分を厳守することです。
90分で解き、1時間で解答解説を読み込みましょう。
つまり、商会、工原それぞれにかける時間は2時間30分です。