汚い言葉は、他人も自分も傷つけることがあるので、気を付けよう!
今回の「前を向いて歩こう」は、言葉の持つ力について考えてみたいと思います。
よく前向きな言葉を言うと気持ちが前向きになったり、ポジティブシンキングが人生を成功させる秘訣だと言われます。
私はあくまでもこれが基本だと思っています。
しかし、中には奇をてらったように「ポジティブシンキングの落とし穴」というようなことを言いますが、あれは本当のポジティブシンキングではありませんのでご注意ください。
ポジティブシンキングとは、あくまで人生を豊かにする考え方です。
それは言葉の定義をすり替えて、奇をてらって目立とうとして言っているだけですから、ポジティブシンキングの定義を変えているだけです。
ですから、基本的には前向きに物事を考えるのが良いに決まっていますし、これは原理原則です。
「ポジティブシンキング」と「慎重にものを考える」というのは別物ですので、混同しないようにしましょう。
あとは「攻撃は最大の防御である」という言葉がありますが、あれも「防御」という言葉の意味をすり替えていますからご注意ください。
本来、孫子の「兵法」でいうような「防御」ではありません。
そのような奇をてらった言い方は別としても、前向きな言葉を普段から使うほうが人生は豊かになりますし、幸せな気持ちになるのは疑いようのない原理原則です。
汚い言葉やマイナスの言葉を使うと気持ちがマイナスになります。
自分自身も自分の言葉を聞いていますから、自分の汚い言葉に触発されてしまいます。
例えば「ちきしょう」「やってらんねえよ」「世の中が悪い」といった言葉です。
「○○死ね」といった言葉も言われていますが、それを流行語にしてしまう世の中の風潮が怖いと思っています。
品の悪い言葉として、そのような言葉は認めてはいけないのです。
簡単な判断基準をお話すると、自分の子どもや近所の子どもに言って欲しいかどうかです。
「小遣いくれない、親死ね」などと言われて、果たして気持ち良いでしょうか?
もう1つのパターンとしては、上司と部下の関係で、上司も人間ですから多少の好き嫌いや感情の起伏やうっかりの見落としなどの理由で必ずしも完璧に公平な人事評価ができるわけではありません。
Aさん・Bさん・Cさんがいて、Cさんという人が本当は優秀でもっと給料が上がっても良いのに他の人よりも給料が安く、上司がそれに気が付かなかったり、色々な理由でCさんの評価が下がっているような場合、Cさんからすると理不尽に思うわけです。
理不尽だと思った時に汚い言葉を言って良いのかというと、言って良い言葉と悪い言葉があります。
極端な話ですが、部下が上司に向かってピストルを構えて「俺の給料を上げろ」と言っても良いのでしょうか?
手段が悪くても結果が良ければ良いのでしょうか?
正当な結果を得られるのであればプロセスはどんなに汚くても良いのでしょうか?
ピストルが大げさだというのであれば、「給料を上げてくれなかった。おまえ死ね」と言われたらどうでしょうか?
やはり駄目です。
ものにはルールというものがあります。
人間同士ですから、やって良いことと悪いことがあります。
思わず汚い言葉を言ってしまう気持ちも分かりますし、私も人間だから言いたくなることはあります。
しかし、場所をわきまえるべきです。
影響のある所でわざと言うのは、自分自身は気持ち良いかもしれませんが、言われた側は困ります。
相手の気持ちを考えれば、思いやりに欠けることが多いのです。
気持ちは分からなくもないですが、やはり大人ですから言葉は選びましょう。
汚い言葉というのは他人を傷つけます。
言われた人はショックを受けます。
あるいは「自分なんか駄目だ」と言う場合でも、自分自身も落ち込むけれども周囲も落ち込ませます。
思いどおりにいかなくて「ちくしょう」と言った場合も、自分自身だけではなくて周囲も嫌な気持ちになってしまいます。
私も人間なので、家の中で思わず「ちくしょう」という言葉を言って子どもから怒られることはありますので私も気をつけています。
言いたくなった時には1回こらえます。
汚い言葉を出した瞬間に自分も聞いているし誰かが聞いているかもしれないので、聞いた人も自分もその言葉のパワーに引き寄せられてマイナスになってしまいます。
ですから、できれば前向きになれるような言葉をどんどん使いましょう。
思いどおりにいかなかったり、都合どおりにいかないこともありますが、そのような時こそ人間力が問われるのだと思って、できるだけ汚い言葉を使わないようにしましょう。
まずは今までの半分ぐらいに抑えるようにしてみましょう。
私の経験上、できるだけ前向きに変えたほうが上手くいくことが多いと思います。
お互い大変なことは多いとは思いますが、できるだけ力強くなれるような前向きな言葉を選んで使うように心掛けましょう。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。