学習の後半は、「習う」ということ

今回の「前を向いて歩こう」は、昨日お話した「学ぶ」という言葉に続いて「習う」という言葉についてお話したいと思います。
 
前回は「学ぶ」が先で「習う」が後に来ることと、「学」という字には旧字体「學」があって、家の屋根の上に手があり、2つの手で上から引き上げてもらう、つまり技術的に未熟な人が手取り足取り物事を習って真似るということをお話しました。

真似ることによって得た知識はそのまま放っておくと無くなってしまうので、今度は体に定着させます。
そのために、「習」という後工程があります。
 
「習」という言葉は「羽」と「白」から成っていますが、色々な語源の解釈があるようで、「白」ではなく「臼」という言葉と重ね合わせる考え方もあります。
 
私の中では真っ白なひな鳥の体のようなイメージがあります。
「羽」はひな鳥が何度も羽を動かして、飛べない鳥が飛べるようになるイメージです。
 
技術的に習熟していないまっさらな状態から、習った羽の動かし方を学んだ羽の動かし方を何度も何度も動かして、練習に練習を重ねて上手に飛べるようになります。
 
「学ぶ」は知識を得ることで、「習う」は行動をすることです。
得た知識を行動に変換して、技術をマスターする時のプロセスを表しています。
 
これは2回や3回ではなく、何十回、何百回、何千回の世界です。
基本動作であれば何万回かもしれません。
 
昔、「スラムダンク」という漫画で桜木花道という主人公がジャンプシュートという基本のシュートを学ぶのに、シュートの練習を2万回したという話があります。
 
1回の動作で10秒や20秒でできるような本当に基本的な動作であれば1万回や2万回なのかもしれません。
 
「習う」というのはそれぐらいのイメージです。
簿記の勉強であれば、仕訳の練習を1回2回で終わらせずに5回10回繰り返します。
 
動作の内容によって回数の差はありますが、何度も繰り返すというイメージが「習」という言葉にあります。
 
学んだら何度も手を動かして体に染みこませるというプロセスを大事にしましょう。
「習う」というのは、ひたすら基本動作を繰り返すという意味に取れます。
ぜひ参考になさってください。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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