問題文を丁寧に読む習慣を身に着けよう!
今回は問題文の読み方について考えてみたいと思います。
簿記の問題が解けなかったり、総合問題になるとお手上げになる方も多いと思いますが、そうなってしまう理由がいくつかあります。
基礎知識が不十分(苦手論点が多い)だったり、処理のスピードが遅かったり、いろいろな理由が考えられますが、私の経験上、かなりの方が抱えている悩みの1つに、「問題文を読むのが苦手」ということがあります。
これには2つあって、1つは「言い回しが難しくて理解しにくい」ということと、2つ目は「読むのが遅い」ということです。
読むのが遅いからといって速読をしろというわけではありません。
普通に読んだスピードが遅いのです。
普通に読んだスピードが遅いということは、それだけ損なのです。
簿記1級の場合は1つの問題文が長いですが、読むのが遅いと、1問の文章を読むだけで20分ぐらいかかってしまうのです。
要するに読み方が上手くないということです。
普段のテキストの読み方がいい加減なのが理由の1つです。
「分かったつもりで先にいく」ということと「いい加減に読む」というのは別問題です。
ある程度読んでも分からずに先にいくのは構わないのですが、大雑把にしか読まなくて何度も読み返すと、効果が半減してしまいます。
読み方が重要なのです。
まずは丁寧に読むことを心掛けましょう。
「丁寧に読む」ということと「理解する」というのは別です。
丁寧に読んでも分からないことはあります。
しかし、文字を1つ1つきちんと読むように普段の学習態度を改めましょう。
最初はゆっくりですが、慣れてくると1つ1つを読むのが速くなってきます。
まずは一字一句を丁寧に読むスピードを速めてほしいのです。
まずいのは、適当に読み飛ばして、なおかつスピードも遅いというケースです。
これは最悪です。
頭の回転が速くなってくると、だんだん速く読めるようになります。
つまり読む練習がいい加減になっていることが多いので、その部分の精度をもう少し高めればいいのです。
いろいろな受験生を見てみると、かたい文章を読む機会が減っています。
簿記の問題文というのはかたいので、見た瞬間に嫌になってしまうのです。
それは普段の学習態度に問題があるのです。
やわらかい文章ばかり読んでいるとそうなってしまいます。
私は時々、「漢文などの文章を読んだほうが良い」と言っていますが、そういうことがここで活かされるのです。
やはり普段の学習態度や生活態度が大切なのです。
やわらかい文、分かりやすい文ばかり見ているとそうなってしまうのです。
柴山式のテキストはかたい文章に慣れるのにはちょうどいいので、行間をきちんと読んでほしいです。
何回も読めば読むほど味が出るようにできていますので、しっかりと読み込んでください。
慣れてくると自然と速くなっているのが理想です。
学力の高い人というのは読むのが速いのです。
決していい加減に読んでいるわけではありません。
じっくり(遅く)読んでいてもなかなか読めないというのは、文章の中身が理解できていないということなのです。
今日から、問題文を読むときに、物差しを置いて一字一句丁寧に読んでみてください。
最初は遅いですが、何度もやっていくうちに速くなってきます。
それから速読をすればいいのです。
最初から大雑把に読んではいけません。
最初は丁寧に読んで、1回で終わらせるような練習をしてください。
「スピードが上がった」というのは、丁寧に読むのが速くなったことを言います。
情報を広げましょう。
丁寧に読もうという態度が磨かれてくると、自然と速くなります。
これが理想です。
読むスピードが遅いというのは、読み込みが足りないのです。
今こそ丁寧に読む癖をつけてください。
まだまだ本試験まで時間がありますので、この間に読む力をつけましょう。
読むスピードと学力というのは比例します。
適当に読むのではなくて、丁寧に読んでください。
最初は遅くても、徐々に速くなっていきます。
ぜひ読解力を向上させてください。
私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格を心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。