例題レベルの基本問題をしっかりマスターしよう!【144回簿記1級関連】

今回の「頑張ろう日商簿記1級合格」は、第144回日商簿記検定1級の出題を総合的に踏まえた私の印象をお話します。
 
まだ工業簿記・原価計算に関する講評をサイトにアップしていなかったのですが、先ほど工業簿記・原価計算を見ていて改めて思ったのは、標準的で良い問題だということです。

このような出題傾向が今後も続けば、非常に健全な簿記1級の難易度になると思っています。
 
商業簿記は若干量が多いことと、会計学の第一問の文章問題が純粋な理論問題ではなかったので、そこで引っ掛かって点数を落とした方もいらっしゃったかもしれませんが、得点戦略としては商業簿記・会計学で32点ぐらいだと考えています。
 
35点までには届かないかもしれませんが、6割強である31点か32点が妥当な線でしょう。
そして、工業簿記・原価計算は8割である40点近くは取れると思います。
若干のイージーミスがあっても38点~39点は取れると思います。
 
得点のラインとしては工業簿記・原価計算で38点ぐらい、商業簿記・会計学で32点を取って70点以上を目指すことができるという形になっていて、今回は工業簿記の方が若干点数が取りやすかったです。
 
見ていて分かったこととしては、特に工業簿記・原価計算は例題をしっかりやっておけば例題レベルの知識でかなり点数が取れるということです。
 
場合によっては工業簿記か原価計算のどちらかで25点中25点満点が狙える問題でした。
工業簿記・原価計算は正しい努力が反映される非常に良い問題だと思いますし、なおかつ適度な難易度も保っています。
 
従って、今回の合格率はおそらく10パーセント前後になるのではないかと考えています。
商業簿記や会計学で戸惑って9パーセント台になるかもしれませんが、過去5~6回の試験と比較しても難しくない、想定内の範囲の難易度です。
 
このレベルが今後も続くのであれば、簿記1級としては非常にリーズナブルだと思っています。
 
今回は簿記2級の問題が難しい内容でしたが、その分簿記1級がリーズナブルな内容でした。
 
簿記2級に関しては特に第二問は出題量が多く、受験生にとっては可哀想な内容となっていたので、第二問は標準的なレベルの出題に落としてあげても良いのではないかと思いましたが、簿記1級は妥当な内容だと思いました。
 
特に工業簿記・原価計算は例題をしっかりやっていれば驚くような難しい問題ではありませんので、やはり例題はしっかりやりましょう。
 
柴山式のテキストの例題は量が多くないので、隅から隅まで網羅的にしっかりと満遍なくマスターして、過去問10回分程度を出題傾向に合わせて丁寧に練習すれば、工業簿記・原価計算では50点満点中40点以上は取れるような問題だと思っています。
 
特に基礎力が問われるような問題は好感が持てます。
商業簿記・会計学にしても、基本的な例題の処理をしっかりと積み上げていけば32点ぐらいは取れると思います。
 
従って、確実に7割以上を取るという意味では、イージーミスをせずに基本的な問題を落とさないというような基礎力重視の勉強法をおすすめします。
 
柴山式の勉強法も踏まえた上で、みなさんなりにやりやすい勉強法で2017年6月に行われる試験で合格を勝ち取ってください。
 
私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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