インプット3:アウトプット7(350時間)が理想の配分【簿記1級】
今回は学習時間の配分についてお話をしたいと思います。
学習時間の配分については折に触れてお話をしていると思いますが、11月に実施される144回への対策なども踏まえて、効率良く計画を立てていただくために、もう一度お話したいと思います。
ややもするとインプットに大幅に時間をかけてしまうことがあります。
日商簿記検定1級に関しては、だいたい簿記2級合格後に800から1,000時間ぐらいの勉強時間をかけて合格されるというのが一般的な方法です。
簿記1級のボリュームからいって800時間程度かかるのは当然ではあります。
実際に私が簿記1級の勉強をしたときにも800時間近くはかかっています。
滅多に出ない特殊な論点や難解な論点も含めて、広くカバーしようとした場合は800時間や1,000時間かかるのですが、合格点は70点です。
3割までは捨てられますので、実際に私は「75点主義」と言っています。
全部取って8割で、若干ミスしても75点ぐらいで合格すればいいわけです。
重要なのは、基本的な論点が8割で、残りの2割の範囲がとても広いということです。
その2割の範囲には会計士レベルも含んでいるので、ベストパフォーマンスの状態で80点取れればいいのです。
満点を取ろうとすると余計な時間がかかってしまうので、忙しい現代人が効率良く1年以内に合格しようと思ったら、基礎の80パーセントをしっかりと勉強することが重要だと考えています。
基礎の80パーセントと残り20パーセントの難しい論点は同じぐらい勉強時間がかかってしまいます。
柴山式の場合は基本的な8割の部分をしっかりやって合格を取るカリキュラムをとっているので、500時間ぐらいで一通りの勉強が終わります。
一般的な勉強法はここからさらに300時間から500時間勉強しなければいけませんが、柴山式ではその部分を削って、500時間である程度の基礎力をつけるだけで80点ぐらいの得点はできるのです。
残りの2割というのは会社の現場でも滅多に出ないようなこともやっていますので、重要な8割をしっかりやりましょう。
一般的な勉強法はインプットの量が多すぎるため、インプットだけで疲れてしまってアウトプットができなくなってしまいます。
インプットとアウトプットの比率が5対5ぐらいになってしまうケースが多いのですが、本当に受かろうと思ったら、インプットとアウトプットの比率は3対7が理想的です。
つまり、柴山式であれば500時間ぐらいで合格できる状況に持っていきますので、インプット(復習も含む)が150時間で、アウトプットが350時間の割合で勉強をします。
講義は50時間以内に終わりますので、それをあと2回転して、合計3回転で150時間で終わります。
あとはアウトプットとして例題の徹底練習や過去問などの練習で350時間かけます。
アウトプットにインプットの2倍から3倍程度の時間をかけることが理想です。
一般的な専門学校などの教材では150時間で1回転するのがやっとだと思います。
そうすると、ここからさらに2回転しようと思うと、インプットだけで450時間かかってしまいます。
そこからさらにアウトプットをしなければならないので、大変になります。
ポイントは、350時間のアウトプットは絶対に必要な最低量だということです。
インプットが150時間であろうが450時間であろうが、アウトプットは350時間必要なのです。
インプットに多くの時間をかけてしまうから一般的な勉強法では時間がかかってしまうのです。
その部分を150時間で効率的に終わらせるのが柴山式のやり方です。
インプットは早いうちに終わらせて、すぐにアウトプットを始めてほしいのです。
例題や過去問などをしっかりと練習すれば受かるのです。
インプットを3回転して全体像を把握しますが、そこに通常は450時間かけるところを柴山式は150時間という圧倒的に少ない時間で終わらせて、アウトプットを行います。
どの勉強法であろうがアウトプットの時間は変わらないので、インプットはできるだけ軽くして、アウトプットに重点を置いているやり方で高校生も合格しているのです。
柴山式の場合は高校生の簿記1級合格者も出ています。
インプットを短期・多回転して、7割をアウトプットに費やしてください。
早くアウトプットにいきましょう。
インプットとアウトプットの比率は3対7というのが、柴山式がご提案する短期・多回転の1級合格法です。
いろいろなやり方がありますし、このやり方が絶対ではありませんが、柴山式のような効率的な合格法もあるということを覚えていただければと思います。
あなたなりの方法で簿記1級合格にチャレンジしてください。
私はいつもあなたの簿記1級合格を心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。