第143回の3級、講評と感想【がんばろう!日商簿記3級合格60】

がんばろう日商簿記3級合格、今回は第143回の簿記3級の講評をしたいと思います。
143回の簿記3級を受験された方はお疲れさまでした。

今日の問題の内容と難易度について、私なりの意見を申し上げたいと思います。
第三問ではT字勘定が出ましたが、これはだいぶ前にも出題されていますので、これを見てパニックを起こしたらアウトです。

よく見ると相手勘定が出ているので、その場で軌道修正ができればなんとか半分は取れると思います。
ここで10点から15点取ってください。

反対に、第一問、第四問、第五問は満点を狙えるので、第一問で20点と第五問の32点をそれぞれ満点取れたら、それで52点取れます。
そして第四問で8点取れれば60点取れますので、一・四・五問でどれだけ60点に迫れたかがポイントです。

ここで55点ぐらい取れているとなんとかなります。
第二問はたまに出る内容ですが、慣れてないと怖じ気づいてしまいますが、過去問か何かで1回ぐらいやっていると満点を狙えます。

しかし、やってないと0点かもしれません。
頑張れば、仕訳をイメージして半分取れればいいなと思います。

第三問以外の合計で60点を取るのが目標で、第三問で10点取って70点を目指すというイメージです。

第三問は勘定記入で、しばらく出題されていなかった形式です。
ケースバイケースですが、柴山式総勘定元帳をやった方は解けるかもしれないです。
T字勘定をあまり勉強していなかった場合はきついかもしれません。

よく見ると第三問は簡単なのですが、いくつか捻りがあるので、さすがに8割を取るのはきついと思いますが、10点から15点は狙えます。

得点戦略としては、第一問が16点から20点ですが、20点を取りたいです。
一・四・五問で合わせて60点取れていれば、二・三問で40点満点で10点以下というのは滅多にないと思うので、なんとか10点をとって全部で70点というのはあり得ます。

だから、今回はイージーミスをしなければ、第一問の仕訳と第四問の伝票はとても簡単です。

第四問の伝票は満点が目標です。
第五問も満点を狙えますので、一・四・五問で9割近くを取って、54から55点は取りたいです。

そうすると二・三問で15・6点取ればいいので、70点を狙えないことはありません。
第二問は1回でも見たことがあれば満点を狙えるので、第二問は天国か地獄です。
過去問でも出ているので、過去問を見たことがあれば出来るかもしれません。

一・四・五問でイージーミスをしないのが今回の絶対条件です。
第一問の仕訳問題は比較的素直で20点が狙えます。
イージーミスをしても16点でギリギリです。

12点だった場合は、他で頑張らないと今回はちょっと厳しいかもしれません。
第二問に関しては、過去問で1回見ていればそれほど難しくないので8点も狙えますが、思いつかないと0点の可能性もあるので、なんとも言えません。

第三問は柴山式総勘定元帳なので、T字勘定に慣れていれば答えに気づきます。
仕訳中心で勉強している方は、もしかしたら見た瞬間にパニックになって全滅かもしれません。

これは、実は日商簿記検定4級で出題される形式に近いですので、簿記4級から進んだ人は意外とできるかもしれません。

第四問の伝票は8点取らないとまずいです。
第五問も32点満点中、1か所ミスをしたとして28点が目標です。

少し厳しいことも申し上げていますが、できればここまで取れると合格しやすいです。
第四問と第五問は取りやすい基本的な問題が多いです。
ボリュームもそれほど多くないので点数が狙えます。

第三問のT字勘定は、気づけば半分ぐらい取れるので、最低10点で15点が目標です。
今回の第一問・第四問・第五問は満点を狙いにいける問題ですので、ここがしっかり取れるかどうかです。

第二問はケースバイケースです。
第三問に関しては頑張るしかありません。

今回の問題は、パターン以外の問題に対して不安がある方にとっては厳しいかもしれませんが、平常心を維持してなんとか食らいつけば、第三問は10点から15点はなんとか取れる問題でもあるので、そういう意味では良い練習だと思ってください。

ある意味ではかつての伝統的な簿記らしい問題です。
パズル的要素が強いので、色々な意見はありますが、この出題ならばギリギリ許容範囲だと思っています。

実は日商簿記検定4級ではこういう問題は出ているので、簿記4級対策をやった人は満点近く取れるかもしれません。

簿記4級に近い形式のほうが簿記3級受験生にとっては難しかったりします。
しかし、今回の第三問のような形式は伝統的な簿記の問題なので、この機会に練習だと思ってやってみてください。

決して悪い問題ではありませんが、長年出題されていなかったので、パッと見たときにビックリする問題です。

今回は巡り合わせが悪かった部分もありますが、簿記の伝統的な問題としてはあり得ない問題ではないので、今後のことも考えて、良い練習だと思って復習してみてください。
今回はイージーミスをしないことによって7割以上を目指しましょう。

まったく希望がない問題ではありませんが、第三問が見慣れない形式だったので、戸惑った方も多いと思います。

今回の経験を活かして、今後の簿記の学習をがんばってください。
ともあれ、今回は本当にお疲れさまでした。
色々な結果があると思いますが、簿記2級を目指してがんばってみてください。

私はいつもあなたの簿記学習を応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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