工業簿記を得意にすると、有利になる!

がんばろう日商簿記2級合格。
今回のテーマは『2級工業簿記を得意にすると、有利になる』といったテーマでお話をしてみたいと思います。

日商簿記検定2級というのは全部で5問ありまして、1問あたり20点です。
20点×5問で100点満点ですが、そのうち1番、2番、3番という3問までが60点で商業簿記です。

概ね出題形式としては第1問が仕訳、第2問は最近自由な形式になってきています。
第3問が財務諸表の作成ということで、第1問と第3問はだいたい固まっています。

第2問はいろいろな形式が考えられますが、普段のインプットをしっかりやっていれば0点ということはないと思います。

実際、柴山式の勉強でも、第141回の第2問は難しいとは言われながらも、14点ぐらい取っている方がいらっしゃったので、いけないことはないです。
勉強を真面目にやっていれば第2問もある程度戦えるという気がします。

形式がはっきりしているのは第1問の仕訳5題と第3問の財務諸表の作成です。
第4問と第5問の2つ、20点×2問で40点、これは工業簿記なので、配点が40点と若干少ないため、工業簿記は割と後回しにされがちですが、柴山式では工業簿記では満点を狙いにいきましょうと言っています。

実際にこの前の141回、合格率が11パーセントか12パーセントぐらいでした。
最近にない難易度で難しいですが、実は受かった方を見ていると第4問と第5問の工業簿記を満点近く取っているのです。

あるいは満点を取っていますので今回、工業簿記が満点あるいは満点近く取れたかどうかというのはすごく大事です。
第3問もそうなのです。

工業簿記というのはクオリティは安定しています。
商業簿記は結構ブレるのですが、工業簿記はそこまで極端に驚くような問題は滅多に出ません。

第4問と第5問のどちらかは満点を取ったり、場合によっては2つ満点狙いにいけるので、工業簿記はぜひ得意にして欲しいです。

柴山式の場合は、工業簿記はわずか11時間か12時間ぐらいで1回転終わってしまうので、3回見ても30時間です。

インプットだけでも3回転ぐらいできますが、1回転インプットした後はどんどん柴山式のテキスト、演習問題をしっかりやっていただければ、かなり本試験では戦えます。

工業簿記の特徴を申し上げますが、なぜ満点を取りやすいかというと、100点中40点だけれど、40点満点取ってしまえばあと30点なのです。

残り商業簿記60点のうち30点ということは半分落とせるのです。
すごく優位です。

そこまで工業簿記を勉強した方は商業簿記も点数取れるので、80点や90点は割といけてしまいます。

工業簿記は9割をめざしましょう、36点です。
30点以下というのは厳しいとは言わないけれど、戦いの上では不利なので、できれば35点から36点で、9割狙いにいきましょう。

それぐらいの勉強はできます。
もちろん、工業簿記が難しいときは商業簿記で取りますけど、バランスもありますが、標準的な難易度ならば満点狙えます。

なぜかというと、明らかに工業簿記に関しては、学習範囲が狭いのです。
柴山式だとテーマ的には70ぐらいしかないので100ページちょっとぐらいで範囲が終わってしまいます。

演習問題も15問か20問徹底的にやればかなり合格レベルにいきます。
2つめに、工業簿記はストーリー性があります。

費目別計算、部門別計算、製品別計算と3つの柱がありますが、製品別計算は個別原価計算と総合原価計算の基本をしっかりわかっておけば、あとは応用です。

まずはこれが基本です。
もう1つは標準原価計算と直接原価計算というのをやればいいので、基本的なストーリーというのは5つぐらいしかありません。

1つは費目別計算、2つめが部門別計算、3つめが製品別計算、4つめが標準原価計算、5つめが直接原価計算です。

この5つの柱をしっかり軸にして、基本的なところをマスターして、あとは応用として、時間の許す限り少しずつずらしていけばいいです。
まずはこの5つです。

もう1回言います。
費目別計算、部門別計算、製品別計算、標準原価計算、直接原価計算、この5つのテーマを軸に、まずは例題をしっかりとマスターして、基本的な手順をマスターします。

そうすると今度は、製品別原価計算だったら個別原価計算と総合原価計算です。
総合原価計算はさらに仕損・減損もあるケースと工程別総合原価計算を軸にします。

さらに発展系として組別総合原価計算と等級別総合原価計算です。
このあたりまでフォローしておけば工業簿記はすぐに得点源になります。

ストーリー性は決まっています。
これらの体系をつかんでしまうと一気に点数が上がります。

最初はなかなか上がりませんが、ある程度の体系がつかめると満点近くまで上がってきますので、8割や9割は取れるようになります。
だから気にせずどんどん回転してください。

そして4番の最後は、満点を取りやすいです。
場合によっては40点取れることもあるし、どちらか1個は20点とれます。

比較的工業簿記は満点を狙いにいきやすいです。
工業簿記は食わず嫌いの人が多いです。

「工場を見たことがない」、「私はメーカーに勤めているわけではないから工業簿記はできれば避けたい」という方は、もったいないです。

工業簿記こそ得点源です。
40点のうち35点ぐらいはゲットして、残り35点を商業簿記で取るような形で70点以上をめざしましょう。

あるいはもっと上をめざせます。
まずは工業簿記9割をめざせるように頑張ってください。

もちろん、よほど難しいときは仕方ないですけど、標準的な難易度ならば満点を狙えるような実力は充分つきます。
ぜひ自信をもって頑張ってください。

工業簿記を得意にすると簿記2級合格が非常に有利になります。
ぜひ頑張ってください。

私はいつもあなたの簿記2級合格を心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
商品に関するご質問・ご相談はこちら