苦手を克服するコツ~まず2割に絞って考える~【がんばろう!独学で日商簿記1級合格306】
みなさん、こんにちは。
がんばろう日商簿記1級合格、今回は「弱点克服のコツ、重要な2割に絞る」というテーマでお話をします。
苦手なテーマでよくあるのが、税効果、連結、持分法、割賦販売、デリバテイブ、為替予約など、馴染みの薄い論点です。
あるいは、馴染みがあっても、処理が複雑だったり選択肢が複数ある場合は苦手になりやすいです。
一般論として、苦手な論点を目にしたときには、みなさん緊張します。
不安という感情を無意識のうちに増大させてしまうので、どこか1個わからないと全部わからない気持ちになってしまうのです。
冷静さを失ってしまうので、漠然とした質問をされることも多いです。
見た瞬間にわからないと思った論点の対象を10とすると、その半分くらいはよく考えればわかるケースがあるのですが、最初にわからないものだから、焦ってしまって拒絶してしまうのです。
最初に悪い印象を持ってしまうと、その人の話は聴く気にならないのと同じです。
しかし、わからない部分であったとしても、2割の重要ポイントがわかればなんとかなります。
「20対80の法則」なのですが、10のテーマがあったとして、そのすべてがわからないと勘違いしているだけで、10個すべてがわからないということはありません。
そして、10個すべてをわかる必要もなくて、10のうち本当にコアとなるポイントを2割ぐらいわかっておけば、あとは何とかなります。
2割ぐらいわかっておけば、あとは何とかなります。
その場でわからなくても、2回転目ぐらいには熟成してきますから、時間が経てばわかるようになるのです。
苦手なテーマに直面したときに、みなさんは全部わかろうとするのですが、そうではなくて、その中で一番大事だと思う2割を特定してください。
10個あるなら、そのうちの2つだけに絞ってネットで調べたりすれば何とかなるのです。
私のもとへ寄せられる質問のうち、8割方は自力で解決ができる内容です。
全体を知ろうとしないで、そのうちの2割だけ質問をして回答を受けて理解すれば、そこから派生的にわかるのです。
だから、まず自分で絞り込んでください。
わからないことが10あったら、10個すべてを人に聞くのではなくて、どうしても知りたい2割を絞ってください。
その2割がわかると、周辺も徐々にわかってきます。
いきなり10個すべてを知ろうとしないことが今回のポイントです。
大事なことだからもう一度言います。
苦手なテーマは10知ろうとせずに、8は捨てて、大事だと思われる2割だけ理解します。
いきなり10知ろうとするからダメなのです。
10のうち、汎用性の高そうな2つを絞ります。
それぐらいは自分でやってください。
それすら考えられないようでは、単なる他人依存の幼稚園児のような勉強になってしまいます。
稀に、「1から詳しく説明してください」という質問がありますが、そのような質問はしないでください。
このような質問には私は答えませんし、スタッフにも答えないように指示を出しています。
それは、テキストや授業を見てくださいという話です。
授業のどの部分がわからないのかというのを絞り込むのは、自分の責任です。
「ここだけは」というポイントを押さえるのです。
やっていくうちに精度は高くなりますから、最初は間違えてもいいです。
それをやらないと勉強の効率は上がりません。
絞った2割だけわかるようにすれば、あとの8割は気にせず先に進みます。
これが「わかったつもりで先にいく」の1つの応用系です。
2割はわかるようになるのです。
それがわからなかったら質問をすればいいので、質問は2割にしてください。
ここだけは聞きたいという2割に絞って質問すると、答える側も回答しやすいです。
自分で考えるときにも、ゼロから考えようとするからわからなくなってしまうのです。
「こことここだけ」というように、テーマを決めてください。
苦手なものは最初からすべて理解しようとしないで、ここだけは知りたいという2割を特定して、2回転目にまた2割を埋めていけばいいのだから、3回転4回転としていくうちに全て埋められるのです。
税効果の場合だったら、「税効果は何故必要なのか」という理由だけ理解をして先に進めばいいのです。
最初から税効果の処理をすべて理解しようとするからダメなのです。
回転していけばわかるようになります。
2割さえわかるようになれば、後は「20対80の法則」で残りの8割がわかることもあります。
考えることがあなたの能力を高めます。
理解できないからといって、最初から人に甘えてはいけません。
そもそも、それすら出来ないということは、1級以前に2級レベルの力が無いのかもしれません。
「大事な2割に絞って考える」
「大事な2割に絞って質問する」
この勉強法をやってみてください。
「20対80の法則」は仕事にも、勉強にも、日常生活にも使えます。
重要な2割が、他の8割にも影響を及ぼすということを知っておきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
私はいつもあなたの簿記1級合格を心より応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。