若さの特権とは 【前を向いて歩こう174】

前を向いて歩こう、今回は「若さの特権とは何か」というテーマでお話をしたいと思います。

今朝、目が覚めたのは4時頃なのですが、目の奥が痛くて、頭が痛い状態です。
実はこれには思い当たる節があって、昨日の夕方、「会計考現学」という連載をしているプレジデントのスタッフの方と次回の原稿の打ち合わせなどをして、その後に暑気払いで飲みに行きました。

そのときに、たまたま知り合って将来有望だと思っている若手の税理士さんを呼んで、その方を紹介しました。
その税理士の方は面白い経歴なのです。

まず、頭が痛い理由を説明すると、私はお酒が弱いのです。
調子が悪いときだとビールジョッキ1杯でも死にそうになります。

昨日はビールを1杯飲んだ後に、辞めとけばいいのにマッコリを飲んでしまったのです。
マッコリは白く濁ったお酒ですが、先ほど家内に聞いたら「たぶんそれはストレートで飲んだのんだろう」ということです。

新大久保の韓国料理屋さんで飲んだのですが、日本酒のような、酸っぱいというか、かなり舌にピリっとくるような感じでした。

壺を2つぐらい用意して、それを5人で飲みました。
結構な量があったのですが、私以外はみんな強いのでスルスル飲んでいました。

私が不思議そうに見ていたので、スタッフの1人の方が「柴山さんもたまには飲んだらどうですか」と言うのです。、

お猪口の3分1か4分の1ぐらいのところまでしか注いでもらってないのですが、それをクイッと飲み干してしまったために、「もう1回」ということでおかわりを飲んでしまったのです。

私にとっては相当な量なのです。
私は日本酒を飲んでも吐いてしまうような人間なので、「ちょっとこれはまずいかな」と思っていました。、

家に帰ってからギターを弾いていたら、そのときはそんなに気分が悪くなかったので大丈夫かなと思ったのですが、今朝、来てしまいました。

頭が重たいです。
おそらく、これはマッコリとビールの組み合わせが原因だと思います。
ビールが中ジョッキ1杯とマッコリがお猪口2分の1です。

この量だけで頭が痛くなれる私は幸せなのか不幸せなのかはわかりませんが、「酒は弱いな」ということを実感させられました。
そのためなので、今回は頭痛を抱えて動画を撮影しているという珍しい回です。

実は、この話は前振りで、今回参加された若手の税理士の方というのは、親子三代で税理士をされていて、この方は三代目の方なのですが、非常に面白い方です。

前向きで、「やっぱり20代はああじゃないとね」と思います。
経歴が面白くて、高校時代はやんちゃで、当時は金髪だったようらしいです。

板橋区なので、だいたいどのへんの高校かというのがわかるような偏差値なのです。
私以上に勉強が嫌いだったようみたいで、偏差値は38ぐらいと言っていました。

大学は行っていないと聞いていますが、そうすると日商簿記検定1級に受からなければ税理士試験が受けられません。

日商簿記検定1級に受かった後に、20代半ばで税理士資格5科目に受かったのです。
これは大学を出ている人でも結構難しいです。

その飲み会のときに、47歳の私を含め、40代後半から50までの人が4人で、彼が28歳なので、1人だけ若いのです。

彼は一家言持っているようで、話すときには私のよう早口で話しまくるのですが、ある程度時間が進んでくると、周りの「人生の先輩」的な話に変わって、「あなた、こういうふうにしなさいよ」みたいなことを言われ、聞き手に回るわけです。

「これ、食べなさいよ」という感じで食べ物を振る舞われたりすると「ありがとうございます」というように感じで低姿勢で接しているのです。

たぶん、彼は元々そういうタイプではなく、ガンガン表に出るタイプだと思うのですが、大人しくしていました。

話を聞いていて思ったのが、だんだんみなさんが目をかけるようになって、あるとき、ふと「あなた、今、若いのんだから、わからないことは知ったかぶりしないことよ」と、彼に対して言ったのです。

もちろん彼は税理士なので税務のことは専門なのですが、他にもいろいろ人生経験的なことはあります。

40後半や50からみると27・8はまだまだ経験することがあると思うのは当然です。
「知ったかぶりをしても大人に見透かされますよ」と言われて、「そうですね」と言っていたのですが、私も当時であればそう言っていたと思います。

今後の処世術のような話になって、そこで言ったのが「若いのんだからどんどん失敗しなさい」ということと「わからないことは『わかりません』とはっきり言って、知ったかぶりをしないで謙虚にいくと、周りから可愛がられますよ」ということでした。

将来性があって謙虚だと思ったら助けてあげたくなりますよね。
しかし、これは若手に限らないと思っているのです。

「この人を助けてあげたい」と思われるには、自分の専門分野を知っているのは当然ですが、専門以外のところまで「私はなんでも知っていますよ」という知ったかぶりをしないで、わからないところは「わからない」と爽やかにいうことです。

「周りの方の力があって私はここまで来ました」というのは大事です。
周りから可愛がられる人になるというのは、これからレベルアップしていく、あるいは地位が上がっていく大きな秘訣です。

やはり周りのサポートというのは大事です。
しかし、これは、若いときは当然ですが、30代40代50代になってもずっと周りからのサポートがあるのだから、私も含めて、わからないところはあります。

そういうときに、変に偉そうにせず、周りからのサポートをありがたく頂戴できるような、そういう謙虚な気持ちで仕事をしたり、人と接することが大事だと思います。

若いときにはどうしても強がったりしますが、それは見る人が見ると「まだまだ経験不足だよ」というところはあるわけですから、そこは一歩引くべきところは引いて、周りから可愛がってもらえるような人間になるのが、長い目で見ると一番いいのかなと思います。

私も未だに苦手な分野というのがあって、そこに関してはその分野の専門家からガンガンやられるわけです。

そのときに「なんだよ、俺は経験があるのんだよ」などと言わず、「ここは自分の足りないところだな、じゃあよろしくお願いします」というように謙虚に教えを請います。

わからない分野については指導を仰いだり、人の助けを借りたりすることもあります。
やはり謙虚になって、周りから可愛がられるということは大事なのです。

歳を取って可愛がられるのも変ですが、周りから「助けてあげたい」と思われる人間になることは大事です。

私にもそういう時がありましたが、若いときには強く見せようとする傾向があります。
でも、そういう部分を出すときがあってもいいですが、ケースバイケースで、抑えるときは抑えて、周りから可愛がられるような人間になりましょう。

話をしながらだんだん頭がズキズキしてきたので、そろそろ限界がきました。
この後は栄養ドリンクでも飲んで、お風呂に入ってから会社に行こうと思っています。

二日酔いの戯言にここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
今日も1日頑張りましょう。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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