社員は3年 社長は10年

前を向いて歩こう、今回は「社員は3年 社長は10年」というお話をしたいと思います。
今日は2013年7月7日、七夕です。
昨日まで私は約2週間近くにわたって1日9時間程度の研修を受けてきました。

「スマイル36」という、事業再生の専門家による実務の講習で、私を含めて会計事務所の所長が10名参加して、非常にハードな36時間の講義を受けて修了証書をいただいたのですが、そのなかで得たことはとても多かったです。

ネットワークも得ることができました。
私もそうですが、会計士や税理士というのは試験や実務を行う上では会計のチェックや税務の計算はしていますが、経営そのものは自分で会社を持たない限りはやりません。

私のいる会計士・税理士の業界というのは、99パーセントの方は経営の素人なのです。
そのようなことを、この研修でさらに考えさせられました。

私自身も会社の社長をやっていますが、まだまだこれから学ぶことは多いです。
まして会社経営のご経験のない会計士や税理士の方は、ほぼ、無知に近い状態です。

現場でやっている経営の実務というのは、本に書いてあるような「経営学」や「レッド-シャン」「ブルーオーシャン」なんかが吹っ飛んでしまうくらい泥臭くて、私自身も資金繰りについて意識をして、答えの無い問題に取り組んでいます。

私もまだまだ甘いということを痛感したわけですが、ましてや会社経営の経験もない会計事務所の所長さん方は、私以上に経営については不安だと思います。

そういった方にこういう研修や実務セミナーをどんどん受けていただいて、疑似体験をしていただきたいです。

事業再生や経営改善など、「利益を増やす」という部分に会計人はサービス提供の幅を広げる必要があると考えています。

今回の研修からいくつか得たものがありますが、そのなかの1つは会社にとって大事なことなのでご紹介したいと思います。

雇用の維持をはじめ、いろいろなことを考えたら、会社は続けなければいけないのですが、現在、30年続く会社というのはなかなかないと思います。

10年続く会社も1割に満たないのです。
長く続く会社というのはこれから大事だと思います。

そのためには、まず売上が必要だと思いますが、売上をあげることはそれほど難しくないのです。

私自身も会社を経営していて思ったのですが、マーケットさえしっかり絞り込んで、商品もきちんと選べば、利益を出すかどうかは別にしても、売上は比較的作りやすいのです。

売上がゼロではしようがないので、まずは売上を作るのが最低限の仕事です。
しかし、その仕組みは1年でできてしまうと私は思っています。

売れる商品を見つけて、売れるマーケットに投下して、その流れを作ってしまえば良いので、これは可能です。

しかし、社長があれこれ指示しなくても1人で判断して現場を任せられる知識や技術を持った社員を育てるには、3年は必要だと思います。

まして、社長となったら人の前に立って社員や事業を導くことになります。
30年も経つと社長は2代目になってしまうと思いますが、10年以上会社を導こうと思ったら、「人の上に立つ人間性」というのが大事だと考えさせられました。

技術だけではなく、人を導いていく指導力が必要で、それには専門分野の知識や技術の習得だけではなくて、自分の人間の器を広げることが大切です。

「売上1年」→「社員3年」→「社長10年」ということですが、「社長10年」というところがミソです。

たとえば独立する前に自分がどこかで修行をしていて、勤め人として仕事をしている間にも5年や10年というキャリアがあるはずなのですが、その間に人間性を磨いて、社長の器になった状態で会社を始めると、おそらくすぐに会社は軌道に乗ります。

ただ、普通は人間性を磨かずにビジネスを始めると思いますから、じっくり人間性を磨きながら会社の仕組みを作るのです。
そのため、社長というのは大変な仕事なのです。

こういった大変な努力や時間を必要とする社長ですから、日本の中小企業を考えた場合、だいたい300万社ぐらいの法人があると言われていますが、そのうちの99パーセントは中小企業です。

その中小企業を見ていて特に思うのが、「社長の8割以上はその分野の“職人”だが、職人になりすぎてしまって、経営は素人」だということです。

経営の勉強をする機会というのはほとんどありませんし、学校で教えられません。
ましてや公認会計士や税理士の試験でも教えません。
会計士では経営学という科目はありますが、あれはあくまで机上の知識です。

「知識」を「知恵」に変えるという形で実践するところまでは落とし込んでいないのです。
本当は「8割」ではなくて「99パーセント」と書きたかったのですが、ほとんどの社長は職人ではあるけれど経営については素人なのです。

では日本がここまで大きくなったのはなぜかというと、それは高度成長期のマーケットのおかげ、あるいはたまたま時流に乗っただけであって、本当に仕掛けて30年企業を作れているかといったら、ほとんど作れていません。

私から見ても、ほとんどの社長さんは経営について体系的にしっかりと「社長としての技術」を身に付けて、「人間性を磨く」という機会がなかったと思うので、これからやればいいのです。

今回の研修を通じて知り合いや助け合う仲間など、いろいろな人脈ができました。
そのなかには銀行講師のプロもいらっしゃいますし、法律のプロもいらっしゃいます。

利益を増やして社長さんとその会社の社員を幸せにするという仕組みづくりができるコンサルティングのプロというのはいないと思います。

数少ないプロ集団の研修に参加させていただいて、私は非常に感化を受けました。
私も組織力でサポートしていきたいと思っています。

私がサポートできることは「1.売上をつくる仕組みの構成」「2.社員(人)の生産性を上げる」「3.人のモチベーションを上げる」「4.社長が『経営のプロ』になる」この4つです。

いろいろな専門家と協力しながらサポートできることもあります。
売上を作る仕組みはすぐにできますし、これは私1人でもある程度できます。

問題はこの次で、社員(人)の生産性を上げることです。
私はモチベーションを上げることは得意なので、1と3は単独でもできますが、2と4はチームでやると思います。

2と4に関しては、私の信頼する専門家とも連絡を取り合いながら、あなたの会社の発展を一生懸命お手伝いできればと思っています。

とにかく、この動画でお手伝いしているのは、3の「人のモチベーションを上げる」という部分です。

毎日「頑張ろう」「前を向いて歩こう」と思いながら、この動画を見て、元気に会社に行ってください。

「この動画を毎日続ける」これが私の1つの強みです。
これはほぼ1年近く続けていて、ほとんど誰もできていません。

動画を続けるということに関しては負けていないですし、尖っている部分だと思います。
みなさんも何か1つ、自分の強みを作ってください。
そういったお手伝いができればいいと思っています。

1と3に関してはある程度すぐに相談に乗れますが、ただ「教育」というのはなかなか難しい部分がありますし、社長が経営のプロになるという部分については組織的な形で関われればといい思っています。

いずれにせよ、1から4までがすべてできたら、あなたの所属している会社はとても発展します。

会社が安定すれば、あなたの収入や会社の利益もしっかりと出て、生活も豊かになります。
まずは豊かな生活を送ることができる基盤を作りましょう。

私はいつもあなたの成功をお祈りしています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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