工業簿記・原価計算の成長曲線

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「工業簿記・原価計算の成長曲線」というテーマでお話をしたいと思います。

日商簿記検定1級というのは「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」の4科目があり、「商業簿記と会計学」「工業簿記と原価計算」という領域に分かれますが、それぞれの科目をグラフでイメージした場合、学習量と実力アップの成長曲線が若干違ってきます。

商業簿記・会計学というのは部分点が狙いやすいですが、工業簿記・原価計算は最初の問1で解答したデータを基にして問2・問3の解答をしなければならないため、最初を間違えてしまうとその後の問題もすべて不正解になってしまうという、ストーリー性があります。

つまり、「標準原価計算」や「総合原価計算」といった、ある程度1つにまとまったトピックについて一貫性のある理解が求められます。

そのため、あるテーマについて前半部分だけ勉強をしても、そのテーマの問題が解けるとは限らないというのが簿記1級の総合問題の特徴で、成長が右上がりにまっすぐ伸びていくという考え方にはならないのです。

縦軸が実力、横軸を学習量として、工業簿記・原価計算の成長曲線を考えてみます。
日商簿記検定1級の勉強時間は、全体で最低でも300時間以上は勉強をしたほうがいいと思います。

相性や運の問題もありますが、最低300時間勉強すれば受かる可能性はあります。
300時間勉強するとしたら、商業簿記・会計学と工業簿記・原価計算の2つの領域に分けると、それぞれの科目について概ね150時間ずつの勉強が必要になります。

では、150時間で合格レベルに到達しようと考えた場合、勉強を始めてしばらくはずっと低空飛行に近い状態で、時々過去問を見てもまったく解ける気がしないという状況が続きます。

最近も受講生の方から、「商業簿記や会計学は過去問を見て『これはいける』という手応えを感じるけれど、工業簿記・原価計算は、部分的には例題を解けても、問題文を見ると太刀打ちできない」という相談を受けました。

チンプンカンプンとまではいかないけれど、問題文が何を言っているのかが読めないとのことでした。
これは、工業簿記・原価計算の特徴を端的に表しています。

商業簿記・会計学はどんな問題であってもだいたい出るパーツというのは決まっているので、部分点で得点を稼げることはあるのですが、工業簿記・原価計算は領域が決まっているのでそうはいきません。

たとえば「標準原価」といったら標準原価の論点しかないので、他の論点からの援用がしづらいのです。

そのテーマの基本から応用までが一気通貫である程度できていないと正解にたどり着くことができません。

抜けている部分があるとそれが原因で不正解になってしまい、その後の問題もすべてできなくなってしまいます。

それが工業簿記・原価計算のつらいところなので、部分的な理解を積み重ねる時期は点数が伸びないと思ってください。

わからなかったとしても、問題に慣れるために早めに過去問を読んでほしいのです。
そのときに工業簿記・原価計算については砂を噛む思いをしますが、私も含めて、受験生であればみんな同じ経験をしています。

例題は解くことができて、「これならできそうだな」という手応えが1つ1つ出てくるのですが、ある分野の例題が10個あったとしたら、10個すべてを“Aランク”でできないと、工業簿記・原価計算はなかなか点数を取ることができません。

問題文を読むだけでも瞬間的な基礎知識が必要になるので、基礎知識を瞬間的に思い起こせるようになるためには、ある分野についてかなり突っ込んだ基礎力が必要なのです。
「突っ込んだ基礎力」というのは、瞬間的にその力が出せるかどうかということです。

ウンウン唸って悩んで出るようではだめで、瞬間的にサッと出るような基礎知識を、そのテーマのなかで網羅していることが大事なのです。

ある分野について点数が取れるように、ある程度幅を広げて、ストーリー立てて、領域ごとに部分的な理解を深めていきます。

過去問がなかなか解けないから心配すると思いますが、最後に急に伸びますから大丈夫です。
直列の電池が繋がったように、突然「ピカッ」とつきはじめます。

工業簿記・原価計算はそういう感覚が大きいです。
商簿・会計も同じようなことはありますが、まだ途中の段階でもできている感覚はあります。

しかし、工簿・原計は本当に砂を噛む思いをしますから、そういうものだと思ってください。
急にできるようになると信じましょう。

必ず夜明けは来ます。
最初は低空飛行ですが、ある程度のところから急に伸びる時期が来ます。

みなさんの基礎知識の積み上げが全体像とピタッと一致したときに急激に伸びますから、安心してください。
問題文が読めないのはまだ基礎力が充実していないからです。

ベースがしっかりできれば、問題文で言っていることが「あ、あれだな」と想像できます。
その後からは急に点が取れるようになります。
落ち込まず、必ず伸びる時期がくると信じて頑張りましょう。

柴山式簿記1級を受講中の方は、「例題の勉強をしていても、途中の段階では総合問題ができる気がしないけれど、どうしようかな」と、精神的に不安になったら、ぜひご相談ください。

「柴山式の例題のこことここをしっかりやってごらん」というように、講座のなかでお話することができます。

この動画をご覧の方は柴山式以外のやり方でやっている場合もあると思いますので、そのカリキュラムの先生方にご質問をしてもいいと思います。

一般的なことに関しては、時間の許す限り私のほうでも相談に乗ることはできますが、受講生の方を優先しなければいけない部分もあるので、状況をみてお答えできる部分は対応いたします。

みなさんそれぞれに選んだ勉強法がありますので、自分の勉強法で自分ができることをしっかりとやってください。

このように、私は毎日あなたの簿記1級の勉強について不安を少しでも軽くできるように動画を配信し続けます。

時々、私の「アホな話」を聞いて、少し笑いながら、気持ちを楽にして、あまり自分を追い込まずにやってください。

簿記1級は年2回受験できますから、チャンスはたくさんあります。
ぜひ頑張ってください。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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