消耗品の処理(方法その2)


期末の決算手続で、使わなかった分を、「消耗品」勘定に振り替える。
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                              lesson.045
  ★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★      
          
                      2004.09.06
 関連HP  http://bokikaikei.net/       (月・水・金 午前中) 
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【CONTENTS】
 ○ 消耗品の処理(方法その2)
(※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい) 
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 ○ 消耗品の処理(方法その2)
 消耗品とは、金額が小さくて、日常的に使用する事務用品などでしたね。
 消耗品の会計処理の方法には、2つあり、1つは、前回に学習しました。
 今日は、日商3級に出る確率は、前回の方法1に比べて少し低いですが、
実務的には、むしろこっちの方が普通ですので、そういった意味でも、マスター
しておいて損はないです。
 では、まいりましょう。
 まず、期中に事務用品を購入した時は、借方に「消耗品費」勘定(費用)を
記帳します。
(借)消 耗 品 費 ××× (貸)現     金 ×××
 そして、期末(決算)になって、どれだけ使ったかをチェックし、使わなかっ
た分を、「消耗品費」勘定を貸方に記帳して取り消し、借方には「消耗品」勘定
を記帳します。
(借)消  耗  品 ××× (貸)消 耗 品 費 ××× 
 以上です。ポイントは、期末の決算手続で、使わなかった分を、「消耗品」勘
定に振り替えることです。
                
 ◆ 練習問題
 次の取引を、仕訳・転記しましょう。
 (1)えんぴつ、消しゴム、ノート、伝票などを、現金12,000円で購入した。
    消耗品費勘定を用いる方法で、記帳する。
 (2)月末になって、決算を迎えた。
    上記の消耗品のうち、未使用分は3,600円だった。
【解答用紙】単位:円
 <仕訳帳>
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(1)(借)            (貸)      
(2)(借)            (貸)
   ――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
 +    現   金   -   
 ―――――――――――――――  
        |                        
        |                
      消 耗 品      
 ――――――――――――――― 
        |        
        |        
                
 +     消耗品費    -   
 ―――――――――――――――  
        |                 
         |                 
【模範解答】単位:円
 <仕訳帳>
   ――――――――――――――――――――――――――――――
(1)(借)消 耗 品 費 12,000 (貸)現     金 12,000      
(2)(借)消  耗  品  3,600 (貸)消 耗 品 費  3,600 
   ――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
 +    現   金   -   
 ―――――――――――――――  
        |(1) 12,000                        
        |                
      消 耗 品      
 ――――――――――――――― 
 (2)  3,600|        
        |        
                
 +     消耗品費    -   
 ―――――――――――――――  
 (1) 12,000|(2)  3,600                 
         |                 

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