期末の商品在庫の決算処理
売れ残った在庫があったら、その額を「仕入」勘定(費用勘定)から
控除し、「繰越商品」勘定(資産)に振り替えます。
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lesson.046
★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
2004.09.08
関連HP http://bokikaikei.net/ (月・水・金 午前中)
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【CONTENTS】
○ 期末の商品在庫の決算処理
(※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい)
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○ 期末の商品在庫の決算処理
商品を仕入れたら、借方に、「仕入」勘定を記入しますね。
「仕入」勘定は、「商品の原価」という意味の費用勘定です。
貸方は、それが現金仕入なら「現金」勘定、掛け仕入なら「買掛金」勘定です。
(借)仕 入 ××× (貸)現金(買掛金) ×××
そして、期末(決算)になったら、商品倉庫へ行き、どれだけ売れ残ったか、
在庫を数えます。(実地棚卸といいます)。
その結果、売れ残った在庫があったら、その額を「仕入」勘定(費用勘定)から
控除し、「繰越商品」勘定(資産)に振り替えます。
なぜなら、「仕入」勘定は、最終的には、「売上」勘定に見合った売上原価を
意味する費用の額を表示しなければ、ならないからです。
つまり、「売上」勘定-「仕入」勘定=粗利益(売上総利益といいます)の
関係が成り立たなければならないのです。
(借)繰 越 商 品 ××× (貸)仕 入 ×××
以上です。ポイントは、期末の決算手続で、知れた額のうち在庫となった分を、
「仕入」勘定から、「繰越商品」勘定に振り替えることです。
◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
(1)商品100個を、1個当たり2万円で仕入れ、現金を支払った。
(2)上記の商品のうち、60個を販売し、1個当たり、現金3万円をもらった。
(3)決算日になり、在庫40個を、繰越商品勘定に振り替えた。
【解答用紙】単位:万円
<仕訳帳>
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(1)(借) (貸)
(2)(借) (貸)
(3)(借) (貸)
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<総勘定元帳の一部>
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+ 現 金 -
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+ 繰越商品 -
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+ 仕 入 - - 売 上 +
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【模範解答】単位:万円
<仕訳帳>
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(1)(借)仕 入 200 (貸)現 金 200
(2)(借)現 金 180 (貸)売 上 180
(3)(借)繰 越 商 品 80 (貸)仕 入 80
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※仕 入200=100個×2万円
売 上180=60個×3万円
繰越商品 80=40個×2万円
<総勘定元帳の一部>
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+ 現 金 -
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(2) 180|(1) 200
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+ 繰越商品 -
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(3) 80|
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+ 仕 入 - - 売 上 +
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(1) 200|(3) 80 |(2) 180
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