手形の発行による借り入れ、貸し付け


借り入れ、貸し付けなどを行うさいには、借りる人が約束手形を振り出して、
借用証に代用して取引を行うことがあります。
------------------------------------
                              lesson.035
  ★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
          
                      2004.08.11
 関連HP  http://bokikaikei.net/       (月・水・金 午前中) 
-----------------------------------
【CONTENTS】
 ○ 手形の発行による借り入れ、貸し付け
(※図が見にくい方は、画面の表示を等幅フォントにしてみて下さい!) 
-----------------------------------
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ○ 手形の発行による借り入れ、貸し付け
 借り入れ、貸し付けなどを行うさいには、普通、借用証書を書いたり、
借り入れの契約書を作成したりします。
 この、借用証や契約書の代わりに、借りる人が約束手形を振り出して、
借用証に代用することがあります。
 
 融資を受ける目的で発行する手形は、金融手形なんていったりします。
 この場合は、「借入金」、「貸付金」の勘定科目の頭に「手形~」と
いう言葉を加えればよいので、それほど難しくありません。
 なお、借り入れに際しての担保の受渡は、日商3級レベルでは、仕訳に
反映させなくてもOKです。
(仕訳例)
借り入れ側
 (借)現金(当座預金) ××(貸)手 形 借 入 金  ××
    
貸し付け側
 (借)手 形 貸 付 金  ××(貸)現金(当座預金) ××
                  
 ◆ 練習問題
 次の取引を、仕訳・転記しましょう。
(1)約束手形を振り出して100万円を借り入れ、当座入金した。
(2)80万円を貸し付け、小切手を振り出した。なお、貸し付けに
   さいして、債務者が振り出した約束手形を受け取った。
   
【解答用紙】単位:万円
 <仕訳帳>
   ――――――――――――――――――――――――――――――
(1)(借)            (貸)
(2)(借)            (貸)
   ――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
 +   当 座 預 金   -  
 ―――――――――――――――  
        |            
        | 
 +   手 形 貸 付 金   -  -   手 形 借 入 金   + 
 ―――――――――――――――  ―――――――――――――――
        |                | 
        |                 |
               
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
【模範解答】単位:万円
 <仕訳帳>
   ――――――――――――――――――――――――――――――
(1)(借)当 座 預 金 100 (貸)手 形 借 入 金 100
(2)(借)手 形 貸 付 金  80 (貸)当 座 預 金  80
   ――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
 +   当 座 預 金   -  
 ―――――――――――――――  
 (1) 100|(2)  80            
        | 
 +   手 形 貸 付 金   -  -   手 形 借 入 金   + 
 ―――――――――――――――  ―――――――――――――――
 (2)  80|                |(1) 100 
        |                 |
               
  ―――――――――――――――――――――――――――――――

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
商品に関するご質問・ご相談はこちら