高ROEの株が高値に?(日経15*3*7*3)

日経平均は3月6日の終値で18,971円を記録し、19,000円台が目前となりました。

過去15年ぶりの高水準だそうです。

このような株高をけん引しているのが、ROEが高く、内需型の企業です。

これまでは、円安を背景に輸出関連の銘柄に、追い風が吹いている一方で、消費増税の影響もあり、内需中心の商品を持っている企業には厳しい状況でありました。

しかし、ここにきて、最近のGDPプラス傾向など、景気面で前向きなデータが出るようになったことと、それに合わせるようにベースアップなどの賃金水準の改善が期待されていることから、賃金上昇が個人消費の活発化につながる、ということで、国内の消費意欲の向上にも期待がかかっています。

そうしたなか、もともと財務体質がよく、自己資本に対する利益の比率が高い、高ROEの企業の株が好んで買われるようになったといえるでしょう。

ROE(return on equity)とは、自己資本に対する当期純利益の比率を表します。

これまでも何度か取り上げていますが、ご参考までに計算式をあらためて紹介すると、次のようになります。

ROE=当期純利益/平均自己資本※

※平均自己資本=(期首の自己資本+期末の自己資本)÷2

ここで自己資本とは、おおむね資産から負債を引いた純資産に近い金額になりますが、より具体的にいうと、株主資本プラスその他有価証券評価差額金などの含み損益ということです。

細かい話をしだすときりがないので、ここではおおまかに「純資産(資産─負債)」でよかろうと思います。

自己資本は、いわば会社が株主から託された資金です。

株主にとっては投資額ですね。

投資額に対する配当などの財源となるリターン(純利益)の比率が、ROEというわけです。

これが高いほど、将来、さらに自己資本の額が大きくなり、会社の財務体質が強固になります。

そうなれば、さらに株価も上がりますよね。

最近の新聞報道などを見ると、このROEに、より関心が高まっているようです。

たとえば、この日の日経新聞によれば、オリエンタルランド(ROE15.2%)やカルビー(ROE13.1%)などが、高いROEを背景に好調な株価であるとのこと。

ちなみに、日本の平均的なROEは8~9%であるのに対して、欧米は10~15%と、やや隔たりがあるそうです。

しかし、注意しなければならないのは、総資産に対して負債が大きい借金体質の企業にあっては、ROEの計算式における分母となる自己資本がそれだけ低くなるため、ROEが見かけ上高くなる可能性もある、ということです。

たとえば総資産が1000億円で、利益が10億円の場合、自己資本比率が50%の会社ならばROEは10億円÷(1000億円×0.5)=2%となるところ、自己資本比率が10%の会社だと、ROEは10億円÷(1000億円×0.1)=10%となってしまいます。

だから、ROEが高いといっても、一概にいい会社かどうかはすぐに判断できません。

自己資本比率が30%以上あるなど、あるていどの厚みのある自己資本を持っているかどうかも、二次的にチェックしておく必要があるからですね。

以上、最近の株高にROEの高い企業が選ばれる傾向がある、というお話でした。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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