ソニーが転換社債1,500億円発行か(日経12*11*15*13)

ソニーは14日、1,500億円のユーロ円建て新株予約権付社債を転換社債型(CB)で発行すると発表しました。

IR情報の関連URLはこちらです。
⇒http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/

転換価額は957円、参考資料として11月14日における株価は870円ですから、アップ率10%を行使価格算定の計算根拠としているようです。

つまり、今の株価よりも10%以上上がったら、この時購入した社債を株式に転換して利益を得ることができる、というストーリーですね。

なお、ここで会計用語が4つ出てきました。

(1)社債
社債とは、会社が長期的な資金調達をするために投資家に対して発行する債券のことです。

債券とは、利息がつき、さらに期日になったら額面金額(元本額)を返済(償還という)することを約束した証券のことです。

社債を買う人を社債権者といいます。

社債を発行するのは、一定の信用力のある組織に限られているのが普通です。

なお、バランスシート(貸借対照表)上は、長期的な資金調達手段(返済まで1年を超える債務)として「固定負債」の区分に表示されます。

バランスシート
(流動資産) (流動負債)

(固定資産) (固定負債)
        社債
       (純資産)

なお、満期まで1年を切ると、流動負債の部に表示が組み替えられます。

(2)新株予約権
新株予約権とは、将来の一定期間に一定の価格(行使価格)で、ある会社の株式を購入できる権利です。

将来、株主となるかもしれない人からの資金提供部分なので、純資産の部に表示されます。

バランスシート
(流動資産) (流動負債)

(固定資産) (固定負債)

       (純資産)
        資本金

        新株予約権

しかし、行使期間が来ても株価が回復しない場合、新株予約権を持っている人(新株予約権者)は、株を買っても得しないのでその権利を放棄することでしょう。

そうなると、発行者側では、新株予約権という表示の金額をゼロにして、利益に組み入れます。

ちょっと変な話ですが、「株価が余り好調でない場合に利益になる」という項目なのですね。

(3)新株予約権付社債
新株予約権付社債とは、新株予約権とセットで発行される社債です。

イメージとしてはお菓子についているおまけのおもちゃ(食玩)みたいな感じでしょうか。

社債がお菓子で新株予約権がおまけのおもちゃとかカードといったイメージです(強引で済みません…)。

表示の仕方としては、固定負債の社債と純資産の新株予約権を分けるやり方があります。

このような表示方法を「区分法」と日商簿記1級の教科書では教えたりします。

バランスシート
(流動資産) (流動負債)

(固定資産)  (固定負債)
        社債
        (純資産)
        資本金

        新株予約権

(4)転換社債(CB)
新株予約権付社債には、権利行使をしたときに次の2種類の払い込み方法が考えられます。

1. 新たに行使価格で買う株式の代金を払い込む方法

2. 社債購入代金を株式の代金に充てる方法

上記の2.を「転換社債型」といいます。

コンバーティブルボンド(Convertible Bond;CB)などという言葉が良く聞かれますが、これがそうですね。
CBの形だと、社債権者はあらためて払込の資金を用意しなくていいし、発行者側の会社は満期日に返済しなくて済むようになるので資金繰りが、らくになります。

株価が上がって転換権を行使してくれたら、双方ハッピー!みたいな結末になりますね。

さて、ソニーのCBは、将来10%以上の値上がりをして、双方ハッピー!になれるでしょうか。

今後のソニーの業績と株価の動きに興味がわいてきますね。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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