最新第158回 1級合格者インタビュー(石部 由紀子 様)
会社員が短期集中の柴山式学習に切り替えて見事1級合格!
2021年6月実施の第158回日商簿記検定1級に見事合格された
石部 様のインタビューをご紹介いたします。
柴山:2021年6月の第158回日商簿記検定1級に合格された石部由紀子さんのインタビューを行いたいと思います。合格おめでとうございます。
石部:ありがとうございます。よろしくお願いします。
柴:試験を終えて、どのように感じられましたか?
石:受けた直後は、時間内に全問解き終えたことで、ほっとしました。
柴:その後自己採点されてみて、ご自身の感触とのギャップは何かありましたか?
石:工業簿記と原価計算の文章題を、自分では取れているつもりでしたが、解答と合っていなかったので、ショックでした。トータルで60点くらいだったので、落ちたと思っていました。
柴:1級は、試験終了から合格発表まで2か月ほどかかりますが、どのように過ごされていましたか?
石:158回で3回目の受験ですが、次の11月試験に向けて気持ちを切り替えて勉強を始めていました。
柴:それはすばらしいです。実際に合格通知を受け取った時はどう思われましたか?
石:びっくりしましたが、嬉しかったです。
柴:ちなみに、その前に受験された2月の第157回はどうでしたか?
石:69点でした。
柴:ということは、2月の時点で受かってもおかしくないだけの力は着いておられたということですね。
石:2月の試験後、6月に向けて過去問を10回転するなど、できるだけの準備はして臨みました。
柴:69点という惜しい結果の後、よく緊張を切らさずに勉強しましたね。
石:私は短期集中型というよりは、淡々とニュートラルな気持ちでやっていく方が向いていますので、不合格になっても極端に落ち込むことはなく、キープすることは出来ていたと思います。
柴:マイペース型ということでしょうかね。
石:そうですね。
柴:柴山式のご受講期間はどのくらいになりますか?
石:2020年5月に始めましたので、ちょうど13か月間になります。
柴:ここまでのお話しを伺っていますと、始めてから2021年2月までが実力養成期、それ以降はメンタル維持期と言えますね。
石:その通りだと思います。
柴:勉強時間はどのくらいでしたか?
石:平日は1.5時間、土曜日は4時間で、日曜日は予備日として疲れていなければ勉強していました。
柴:柴山式で推奨している勉強法を実践していただいたわけですね。
石:柴山先生のyou tubeも観て、参考にさせていただいておりました。モチベーションアップに非常に役立ちました。
柴:それはありがとうございます(笑)お勤めされているとのことですが、平日の学習に無理はありませんでしたか?
石:私の職場はそれほど残業もなく、時間も安定しているので、学習ペースを守ることはできました。
柴:商15、会18、工17、原21という得点については、イメージと比べてどうですか?
石:ほぼイメージ通りでした。
柴:柴山式1級講座に決められたきっかけなどをお話しいただけますか?
石:通信教育をインターネットで探していて、いろいろ見たのですが、教材がコンパクトな点が一番魅力に感じました。合格キャッシュバックも含めてコスト面でもメリットが大きいと感じました。
柴:決め手の一つに挙げていただきましたテキストのコンパクトさも大事なのですね。
石:はい、大事だと思います。10年以上前に受講した他社のケースでは、ボリュームがあまりに多くてこなすだけで精一杯で、とても過去問まで手が回らないような状態でした。その経験もあったので、柴山式はコンパクトでとてもやりやすかったです。
柴:その時は1級受験をされたのですか?
石:受験はしましたが手ごたえもないし、二度とやりたくないとその時は思いました(笑)
柴:柴山式の講座を受講した感想はいかがですか?
石:柴山先生は、受講生に寄り添っていただく工夫がたくさんあると思いました。進捗を管理する補助教材であったり、キーワードを書き出して自分のボキャブラリーにしていくなど、細かいところを指導していただいたのが、すごく印象的でした。
柴:メンタル部分に与える影響もありましたか?
石:you tubeやメルマガはとてもありがたかったです。you tubeの最後に「いつも応援しています」というメッセージも励みになりました。
柴:進捗ノートを自作されたとのことですが、これについて教えていただけますか?
石:実物はこんな感じです。これは、過去問を10回転した時のものです。
柴:これはすごいですね!
石:これは過去問ですが、ミニ例題についても同様に作成して管理していました。
石:落ちた時に、なぜ自分は落ちたのかを考えて、自分への戒めとして書き出しておきました。知識が曖昧のままにする、記入欄や桁や単位を間違えるなどの凡ミスをする、時間への意識がゆるい、苦手箇所をそのままにしてしまう、学習中にスマホを見てしまう・・・そういったことは合格するためには止めなければいけないと思いました。
柴:USCPAにも合格されているようですが、他の資格試験でも同じようなことが言えますかね。
石:はい、自分に合った学習法を自分で見つけることが出来れば、他の資格でも同様だと思います。
柴:科目ごとにお聞きしていきますが、商簿・会計学で気をつけられたことはありますか?
石:まず、用語の理解に注意しました。用語の意味を正確に理解していないと問題も読めませんので、慣れない用語についてはその都度調べて理解するようにしました。仕訳については、なぜその仕訳が必要なのかをミニ例題を通じて何度も確認しました。過去問については、時間内に解けるようになるまで何度も繰り返しました。解く順番は、会計学から商簿へと決めていたので、普段の勉強でもその順番で解くようにしていました。商業簿記は、すべて埋めることよりも、確実に取れる箇所をミスせずに確実に取ることを意識していました。
柴:すばらしいです。用語の理解が最初に来るのですね。
石:連結会計、企業結合、共通支配下の取引あたりで、用語の理解に苦労しました。
柴:キーワードの理解が大事ということですね。
石:そう思います。
柴:続いて、工業簿記・原価計算についてもお願いします。
石:出題者の意図を読み取ることが難しいこともあることを、あらかじめ頭に入れておいて臨んだ方が良いと思いました。過去問を解いていて、何を問われているかわからないとパニックになってしまったことがあったので、日々の学習の段階から、そのような問題が出ることもあるという心構えでいた方が良いと思いました。あとは、勘定連絡図を書いて、流れをイメージするようにしていました。
柴:知らない、あるいは見たことのない問題が出る可能性があるという心の準備は大事ですね。原価計算はもともと得意だったのですか?
石:原価計算はパズル的な要素もあると思うので、知っているパターンの応用であったりして、面白いと感じていました。
柴:過去問は4回転くらいまでは伸び悩んでおられたようですが、それをどう乗り越えられましたか?
石:思い返すと、60点しか取れなかった時に失点した40点分は、ほぼ同じところで失点していました。商業簿記の勘定分析や本支店会計、連結決算が苦手でした。そのような苦手なところは、ミニ例題を繰り返すようにしていました。4回できなかったことを気にすることなく、淡々と5回転目に進むように気持ちを切り替えていきました。
柴:多くやった回は何回くらいやりましたか?
石:ほとんどの回で10回転やりました。
柴:それはすごいです。逆に言うと、インプットを少なくしているので、それだけアウトプットに時間を割いて勉強したということですね。
石:その通りです。10回転が可能なこと自体も柴山式のおかげです。
柴:講座(講義の視聴)は1回のみとされたのは、何か理由がありますか?
石:講義の視聴はどうしても受け身の姿勢になりますので、1回で十分で、それよりもミニ例題を解くことに力を入れました。
柴:過去問学習に入られてからもミニ例題は続けていたのですか?
石:はい、続けていました。特に11月の第156回で基礎力の不足を感じたので、ミニ例題も繰り返しやっていました。
柴:ミニ例題の全範囲を解くのに、だいたい何時間くらいでしたか?
石:最初は50時間くらいでしたが、繰り返すうちに30時間くらいになったと思います。
柴:1回転目はどのくらい出来ていたか覚えておられますか?
石:3~5割くらいだったと思います。
柴:手ごたえがつかめてきたのは何回転くらいの時ですか?
石:3回転やって過去問に入りましたが、その段階ではまだ危ない問題も多かったです。手ごたえと言えるようになったのは、過去問と平行して取り組むようになった5~6回転くらいの時です。
柴:体験記の⑦に書かれている「比較するのは自分自身のみ」についてお話しいただけますか?
石:特に試験後などは、講評や感想などが多くネットにも上がるため、他人との比較をしてしまいがちになりますが、そのような情報に惑わされる必要はなく、自分は自分のやるべきことを淡々とこなしていくことに集中した方が良いということで書かせていただきました。
柴:同じ⑦の「自分に合ったペースを作り、習慣化する」についてもお願いします。
石:集中して勉強できる時間帯や場所は、人それぞれで生活のペースも異なりますので、他の方の体験を参考にするのは良いですが、自分に合ったやり方や時間帯で取り組むのが良いと思います。また、1級の場合、試験終了から合格発表まで2か月ありますので、その間も勉強は続けておかれた方が、次にむけての気持ちの切り替えもしやすいと思います。
柴:今後受験される方にメッセージをお願いします。
石:1級は難しい試験ではありますが、勉強を通じて、会社員の方であれば今の仕事に広がりもできますし、社会活動の中でこんなところにも簿記や会計が関わっているというアンテナが広がるきっかけにもなると思います。
柴:最後に、今後についてはどのように考えておられますか?
石:実務に、より会計を生かしていきたいと思います。
柴:1級合格本当におめでとうございます。本日は、どうもありがとうございました。