日商簿記2級のメリット(平成30年 第150回に向けて)
今日は2018年8月の下旬です。
第150回の日商簿記検定が行われる11月中旬まで3か月弱となりました。
これだけの期間があれば初心者から簿記3級と簿記2級の同時合格が可能です。
1日1時間半か2時間ぐらいの勉強で十分に簿記2級合格が可能です。
簿記2級の出題範囲は色々と改定がありましたが、それを踏まえて現時点での簿記2級のメリットをお話しします。
従来の簿記2級のメリットとプラスアルファしたメリットの2つをご紹介します。
まずは株式会社の一般的な決算がわかるということです。
現在、日本には300万社近い法人があると言われていますが、そのうち98パーセントか99パーセントは中小企業です。
中級レベルの簿記の対象となるのは中小企業ですので、それらのほとんどに対応できる決算が学べます。
ですから、多くの方にとっては簿記2級で十分なのです。
簿記3級というのは従業員5人以下というような零細企業の基本的な取引を中心にやっていますので、企業規模が大きくなってくると簿記3級の知識だけではカバーできなくなってきます。
可能であれば、多くの会社をカバーできる簿記2級をお勧めします。
そして2番目ですが、原価計算の基本がわかるということです。
コストダウンの知識が身に付きますし、日本にはメーカーがたくさんありますので、そのメーカーさんの経営指導をする税理士さんが最低限日商簿記検定2級レベルの工業簿記がわかっているとやりやすいです。
多くの中小企業では簿記2級レベルで十分です。
そして3番目は、履歴書に書けるということです。
就職や転職のアピールができます。
そして4番目が今の新しい傾向ですが、日商簿記1級のベースとなるということです。
最近の出題傾向は大幅に変わりまして、日商簿記検定2級でも連結会計、リース、外貨建て、税効果、圧縮記帳など、従来であれば簿記1級のみで扱われていた論点だったものが簿記2級でも取り入れられています。
以前であれば簿記1級ではじめてそれらを学習して苦労していましたが、今は簿記2級の段階からやるようにやるので、簿記1級の学習がスムーズに始めやすくなっているのです。
5年10年前など、昔に簿記2級合格をされた方で現在簿記1級の学習に苦労されている方で、基礎固めとして現在の新試験範囲に対応している簿記2級の柴山式の講座を受講し直している方がいらっしゃいます。
これはなぜかというと、簿記1級の知識の一部を簿記2級で前倒しでやっているからです。
特に連結では簿記2級で基本的な部分をとてもわかりやすくやっていますので、連結のやり直しのために簿記2級を受ける方もいらっしゃいます。
ぜひ、これから簿記2級を目指される方や簿記を本格的に勉強したい方は簿記2級の受講をご検討ください。
私はいつもあなたの日商簿記検定2級の合格、そして簿記の学習を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。