第149回日商簿記2級のポイント
いよいよ6日後の6月10日に第149回の日商簿記検定が実施されます。
午後に簿記2級の試験がありますが、従来の対策に加えてひとつ大きなものとして、連結会計があります。
5つのポイントを簡単に列挙してみます。
従来からある論点もたくさんありますので、そういったことも踏まえて簡単に整理すると、まずは仕訳対策です。
私がお勧めするのは、過去10回分ぐらいの仕訳問題50問を並べて、乱取り稽古のようにやってみることです。
中には出題範囲の改訂があるのである程度削除されるかもしれませんが、大手専門学校が出している最新の過去問などをお持ちの方はそちらを使っても良いです。
最低4・5回分は仕訳問題を見て、どんな仕訳が出るのかということを確認しておくことが非常に有効です。
少し話を発展させると、お手持ちのテキストで仕訳を十分に分析しているのならば3回分ぐらいでも良いです。
しかし、何もない方は過去10回分、ある程度ある方は3回分から5回分ぐらいの過去問をザッと見て、どのような言い回しをしているのかを含めて確認をしてみてください。
仕訳に関しては、できない問題がないようにしたほうが良いと思います。
一番簡単なのは過去問5回分や10回分の問題を全てできるようにすることですが、あとはお手持ちのテキスト類を使って代替しても問題ありません。
次に個別問題ですが、柴山式であれば今までの演習を丁寧に復習して、同じ問題が本番で出たら間違えそうな論点に絞ってこの時期はやってください。
3つ目は第3問の決算対策です。
ここを最低でも半分(20点満点中10点)、できれば12点ぐらい取りにいきます。
第3問対策はある程度パターンが決まっていて、財務諸表(貸借対照表または損益計算書)の作成か、決算整理後残高試算表です。
あるいは、時々出ていた決算3勘定(繰越試算表・損益勘定・利益剰余金勘定)というものもあります。
このような財務諸表の作成をベースとした基本的な決算対策問題があります。
あとは、たまに精算表も出ますので、精算表形式なのか、財務諸表の作成なのか、決算整理後残高試算表なのか、この辺を参考にしてください。
柴山式の場合はテキスト等をご覧になれば十分第3問対策になります。
そして、連結会計が導入されて、前回は連結精算表が出題されましたので、連結精算表と連結財務諸表の作成は一通りやっておきましょう。
総合問題1個か2個で構わないので、それを完璧にできるようにしておきましょう。
投資と資本の相殺消去や成果連結と言うこともありますが、親子間の売上・仕入の相殺や、配当金の調整など、典型的なテキストに出てくるような連結会計の手続きをもう一度見直して、苦手な部分を徹底的に練習してください。
連結会計は1つの総合問題を完璧にしたほうが良いです。
連結も現在の簿記2級では外せません。
連結会計を重視していると思いますので、次回も出題される可能性が高いですので、時間が許す限り見直しをしてください。
あとは得点源である工業簿記です。
柴山式のテキストを2回3回と繰り返して勉強していただき、演習講座をやっていただければ、最近の出題傾向からすると基本的な問題が出るので満点(40点)も狙えます。
悪くても8割(32点)は取りたいです。
理想はほぼ9割近くの35点以上です。
工業簿記も丁寧に、楽しんで勉強してください。
工業簿記は得点源ですので、基本的な問題を完全に解けるように、手持ちのテキストや演習問題をしっかりやってください。
以上が対策のポイントですが、やはり連結会計は疎かにできません。
得点源になる可能性もあります。
最近2・3回の傾向をみていると連結会計を重視していると思うので、連結会計も意識しながらバランス良く対策を練ってください。
もちろん、全ての基本は仕訳です。
今回お話しした5つのポイントを意識しながら、悔いのないように直前1週間の対策を頑張ってください。
私はいつもあなたの日商簿記検定2級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。