お金の稼ぎ方「四つの類型」=体が資本か、仕組みが資本か?

今回の「前を向いて歩こう」は、働き方やお金の稼ぎ方についての4つのタイプについてお話ししてみたいと思います。

この話の背景にあるのは「金持ち父さん」の話です。
この考え方というのは、これまでの色々な知恵を要約にもなります。

実際に見てみるとこういう感じになるのかなというイメージを書いてみました。
お金の稼ぎ方は大きく4つあります。

まず、社員として会社に勤めます。
私で言うと、監査法人時代の最初の5年間と、次の1年の会計事務所勤務のときがこれでした。

特に創業者の場合、最初は給料をもらって自分が働くというのが基本です。
最初から経営者になることは難しいので、現場の仕事を知るためには最初の5年間ぐらいは従業員としてしっかり働きます。

実務をしらなければ経営できないことが多いので、ビジネスの仕組みを知るには現場をしっかりと経験することが大切です。

ですから、従業員としてもある程度のレベルを持たなければまずいと私は思っています。
そして、ずっと従業員という地位のままそれを極めて定年まで頑張るというやり方も素晴らしいと思います。

その場合は、仕事の他に自分なりの価値観や幸せであることの意義づけ、目的をしっかりと持っていればいいと思います。

従業員という形が世の中の8割以上ですし、経営者に向かない人もいるので、働く形の中で自分なりの立ち位置を見つけて無理なく自分の人生を楽しむというやり方もアリなので、私は従業員が悪いとは全然思いません。

実際に、私も最初の4年間は上司に恵まれたので「これならばずっと従業員として監査法人で定年までいてもいいな」と思った時期もありました。

場合によっては出世の可能性もあったわけですから、そうすれば安定した仕事ができるということで、安定・安心という将来との交換条件で自分なりの楽しみを見つけます。

例えばアフター5で自分の趣味に邁進するなど、色々なやり方があるわけですから、それはそれで構わないのです。

ですから、私は、現場をしっかり知るという意味では従業員としてしっかり働くというのはアリだと思っています。

結局、従業員が世の中を支えているのです。
そして、この従業員が複数集まった仕組みというものが出てきます。

従業員をマネージメントするのが経営者です。
経営者も雇われて現場に出ますので、現場に出てマネジメントをします。

1か月か2か月はまだいいとしても、半年という長い間仕事をやめると経営者は自分で食べていけなくなります。

従って自分も働いています。
自営業者も同じです。

結局、独立したとはいいながら全部自分でやっています。
会計事務所の所長さんもそういうところがあります。

そういうことを考えると、自営業者と経営者というのは同じなのです。
トップにいるけれども、ある意味では不自由なのです。

それは仕方がありません。
元々従業員からスタートしているケースが多いと思いますが、現場を熟知していて、従業員を使うからです。

ということで、実は従業員と経営者・自営業者というのは働く人で、体が資本です。
自分が現場や会社に行かなくなったら干上がってしまって生活ができません。

従業員や経営者・自営業者は体が資本でお金を生み出す元手が体で、ワーカータイプです。
私自身は働くことが好きなので、まだこの働く人の中にいます。

働く人がいる一方で、持つ人がいます。
こいれはビジネスオーナーや投資家です。

ビジネスオーナーや権利のオーナーが3パーセント程度で、投資家が0.8パーセント程度です。

投資家というのは株式や不動産などを持って運用している人です。
私も不動産や株を持っていますが、規模が小さいです。

ビジネスオーナーというのは、株主というだけであって現場には行きません。
権利というのは、著作権などを持っていて、印税で収入を得ている人です。

権利についても、私は本を30冊以上出しているので増刷があれば収入があります。
私の場合は権利オーナーや投資家という側面もありますが、働くことが好きなので自営業者という立ち位置だと思っています。

どれが良いかは価値観だと思っています。
私は、従業員として自分なりの価値観を持って頑張っているのもOKですし、自営業者・経営者として自分の価値観を持って幸せに生きていくのもOKです。

あるいは、ビジネスオーナーや権利者、投資家として生きていくのもOKです。
しかし、仕組みを資本とする「持つ人」というのは教育が全く違うので、学校の義務教育ではこの教育は行っていません。

ですから、オーナー社長さんなんかの後継者教育ということをする場所があってもいいと思っています。

そして、経営者の教育も必要です。
忙しくてしようがないという経営者は多いですが、経営者としてこれはつらいです。

これが自営業者・経営者の落とし穴なのです。
従業員よりは給料をもらうかもしれませんが、その分何倍も働いて土日も仕事ばかりというのはつらいです。

これはケースバイケースで、価値観をしっかり持っていれば従業員でも自営業者・経営者でも幸せに生きている人はいっぱいいます。

あなたはどこの幸せにいきていくか?ということを考える必要があります。
ワーカータイプで生きていくタイプは、それなりの価値観を持たないとお金の心配をしながら生きていかなければいけません。

ワーカータイプのポイントは、お金の心配をするということです。
そことどう上手く付き合うかということです。

一方、オーナータイプはまた別で、お金を持ったら持ったで違ったところで虚しさがあります。

お金を持ったから幸せというわけではないのです。
人間関係であるとか、自分が違ったスタートラインの動機づけでビジネスを持ったりすると、やはりこれも虚しいです。

失う恐怖と戦ったりすることもありますので、オーナーや投資家が絶対幸せかというと分かりません。

場合によっては不幸なオーナーや投資家もいるわけです。
ということを考えると、どのカテゴリーにいても自分の心の持ちようだということです。

あなたはどこで将来やっていくのでしょうか?
従業員なのか、経営者なのか、あるいはオーナーなのか、投資家なのか、これは自分で決めればいいです。

分からずにダラダラとやっているのが一番つらいです。
投資家になりたいと思っても、そのメンタルをきちんと持っていないとまずいですし、そのための勉強というのは学校の勉強やスキルアップとは違うのです。

ちなみに、簿記の勉強をしっかりやるのは従業員や経営者としての基礎です。
働く人としてしっかり知識を高めたりスキルをアップするという意味では、簿記の勉強や英語の勉強はアリだと思います。

もちろん、ビジネスオーナーになるときにも簿記・会計の知識はある程度役に立つと思います。
体が資本である側のスキルアップは簿記です。

どのカテゴリーであっても幸せになる人はいるので、現在自分が置かれている立場や将来目指す方向性とキャリアアップをマッチングさせて、実りある生活を送っていきたいものです。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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