資本等式と貸借対照表等式について

今回は「頑張ろう日商簿記3級合格」のお話です。
これは簿記の勉強の入門段階で聞く話です。

貸借対照表の関係式ということで、資本等式という言葉と貸借対照表等式という2つの言葉を習います。

これは実務では全く関係ないと言ってもいいぐらいなのですが、簿記の入門理論としては意外にきちんと説明されていません。

昔は簿記4級で説明されてはいましたが、今は知らなくても試験に関係ありませんし、実務でもほとんど関係ありません。

ただ、知っておくと教養になりますし、簿記に対する興味も湧くと思ってお話をします。
貸借対照表は左側に資産があって、これはリソース(資源)です。
経営者が活用できる経営資源は左側です。

それに対して右側はどうやって調達したかを表しています。
負債は株主から見て他人である銀行や仕入先などから調達したお金です。

そして、純資産は株主から預かっている部分です。
資産が100、負債が70、純資産が30あるとします。

貸借対照表の左右の関係を言っているのは2番目なのですが、その前に初心者用のテキストでまず出てくるのは、資産はプラスの財産で嬉しい財産だから積極財産だということです。

そして負債は借入金などなので嬉しくない、将来返すべきものだから消極財産であると言われています。

積極財産である資産から消極財産と負債を引いた差額が株主が会社に預けている分です。
これは個人事業主の発想でもあるわけです。

ですから、純資産を計算するための式で、資産から負債を引いたら株主のものである純資産が計算できます。

だから左から右に行くのです。
資産という積極財産から負債という消極財産を引いたら株主の持分が出るということです。

左から右へと株主の視点からバランスシートを見ると資本等式と言います。
大事なのは純資産の計算なのです。

従って純資産の増減が大事であって、初心者の頃に言われることです。
そして、その増減の説明が損益計算書ということになります。

つまり、損益計算書というのは資本に従属するのです。
これが資本等式の考え方で、これは物的二勘定系統説と言います。

左側の財産の系統と右側の資本の系統の二系統が物的であるということです。
この場合は資本の計算が大事なのです。

資本の増減の内訳明細書として損益計算書があるという発想です。
だから、資本に損益が従属するということです。

資本が主人で損益が家来という感覚です。
しかし、この考え方は少し古いと言われつつあります。

この考え方よりも2番目のほうが新しい考え方です。
こちらは社長の視点です。

1番目の逆で、右から左です。
負債という株主を自分と考えたら、株主以外の他人の資本と株主自身の調達を合わせると、社長が活用できる経営資源である資産が出ます。

これが貸借対照表等式と言います。
ですから、左右対称型の貸借対照表というのは本来は右から左に見るのです。

右側の負債70と純資産30を足して左側のリソースを見ます。
このリソースの資産100の内訳が現金預金であったり棚卸資産であったり売掛金であったり固定資産であったりします。

従って、大事なのは資産をどういう形態で運用しているのかという内訳なのです。
貸借対照表等式の考え方だと総資本と言いますが、初心者の段階で教わる資本等式は、資本は株主から預かったものであって、純資産しか資本とは言いません。

ですから総資本という発想はあまり言いません。
総資本というのは貸借対照表等式の社長の資産の調達の内訳です。

こちらは持分という発想です。
連結財務諸表はどちらかというと非支配株主持分というものがあるように、貸借対照表等式の考え方から派生しています。

持分というのは英語の言い方で、自己資本や他人資本というのはドイツ語からの言い方というふうに言われています。

これは実務にはあまり関係ありませんが、知っておくと参考になると思ってお話をしてみました。

たまには簿記の理論的な話も面白いと思って今回は解説してみました。
あなたの簿記の学習の参考になれば幸いです。

私はいつもあなたの簿記検定の合格を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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