ファイナンス・リース取引の仕訳パターン(日商簿記1級)

簿記2級の方もファイナンス・リース取引については今後試験範囲になりますので勉強が必要になってきています。

ですからファイナンス・リース取引の基本的な仕訳パターンを知っておくのも意味があると思います。

今回は日商簿記検定1級でよく出るリース取引の基本の処理パターンについてお話します。
ファイナンス・リース取引の基本は3つありますので、この仕訳の形を覚えてしまうと良いです。

ファイナンス・リース取引はまずリース資産とリース債務の計上、そしてリースの支払い、そして減価償却費の計上です。

それら3つの仕訳パターンを覚えてしまいます。
そしてこの仕訳の形のA、B、Cという数字を当てはめる計算パターンが所有権移転外か所有権移転かで違ってきますので、まずは枠を作りましょう。

器は簡単で、ファイナンス・リース取引は基本的に3つしかありません。
絶対に覚えてほしい基本が3つで、この3つのパターンは必ずどこかで出てきます。

まずはリース資産とリース債務を計上します。
リース債務は割引現在価値です。

たとえばリース料の支払いのときにオペレーティングリースというのは支払リース料です。
146回の日商簿記検定1級の商業簿記はオペレーティングだったので、あれは借方が支払リース料で貸方が現金で良いです。

しかし、ファイナンス・リースの場合は、実は貸方が現金預金で、借方は支払利息が一部あります。

これは直前のリース債務の元本×割引率です。
割引率が5パーセントであればA×0.05となります。

あとは、例えばですが、そうすると、B-0.05Aの差し引きがリース債務になります。
これはパターンとして決まっています。

そうすると、2回目のリース料の支払いはどうなるかというと、元本のリース債務の借方を引いた差し引きのリース債務に0.05を掛けます。
もちろんこれは年に1回のリース料の支払いの場合です。

これが半年にいっぺんならば0.05A×6/12という感じで月割り計算も必要になりますが、基本的には直前のリース債務の元本に利率を掛けます。
半年利率というケースもありますが、年払いならばA×0.05です。

そして3つ目の減価償却費です。
この3点セットです。

1つはリース資産とリース債務の計上で、2つ目は支払利息の計上とリース債務のマイナスで、3つ目は減価償却費です。

この3つの仕訳をしつこく覚えてください。
この3つが基本中の基本ですので、これができてから色々な応用系があります。
この3つを丸暗記でいいので完璧に覚えましょう。

このパターンを知っておくことでファイナンス・リースが得意になって、色々な応用も利くようになります。

柴山式の日商簿記検定1級の商業簿記・会計学講座は、こういったファイナンス・リース取引について重要な例題を用意して何度も練習してもらって得意にしてもらっています。

今後は簿記2級でも関係してくる話ですし、実務でもよく使いますので、この機会にファイナンス・リース取引の3つの仕訳パターンを覚えてください。

私はいつもあなたの日商簿記検定1級と簿記2級の合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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