ダラダラ練習と意図のある練習の違い
今回の「頑張ろう日商簿記2級合格」ですが、これは簿記検定の3級2級1級のトレーニングにかかわらず、会社経営やビジネスのスキルアップなど、あらゆることに通じる話です。
練習を沢山したほうがレベルアップはしやすいのですが、いくら努力をしても、いくら練習をしてもなかなか自分は効果が出ないというときもあります。
沢山練習をしたからといって必ずしも目指す効果がすぐに出るとは限りません。
これはケースバイケースですが、もしかしたらそもそも自分が練習をするときの取り組み方や取り組む姿勢に問題があるかもしれません。
ただダラダラと長時間練習をしていても力は伸びないことがあります。
簿記のテストの点数も伸びない、会社の業績が上がらない、売上が上がらないというのはダラダラ練習をしている、あるいはダラダラ努力しているからかもしれません。
明確に意図を持った練習・トレーニング・努力をしているかどうかというのがとても大事です。
そこで、ダラダラ練習と意図のある練習の違いを明らかにしてみました。
例えば、いくら練習しても力が伸びないという人はこんな感じです。
まずは目標もなく何となくやっている。
例えばダイエット目的なのだけれども、ただ始めてみただけの場合があります。
ネットの情報やテレビ番組で「これが良いよ」と言っていたからやってみたといっても、目標がないわけです。
まず何をいつまでにやるかという目標がなく、何となくやってみた。
そして、それをただやみくもに思いつきで努力する。
これを例えば5時間やろうが10時間やろうが、自分はやっている気になるのだけれど、目標もなくやっているので何を直して良いのかが分からないのです。
改善点が分からないのです。
どこを点検すれば良いのか、どこを直せば良いのかが分からず、ただやっているだけなのです。
そうすると、あまり意味の無い行動を反復練習してもあまり意味がありませんし、疲れるだけです。
やみくもに努力した結果、改良もなくひたすらダラダラやるだけになります。
この循環で「いくらやっても結果が出ないな」となります。
記録も取らずに何となく感覚でやっているというのもよくあるパターンです。
これでは10時間やろうが100時間やろうが1,000時間やろうが、その効果はかなり減ってしまいます。
では、意図のある練習はどうでしょうか。
同じ練習をするならば、ダラダラ練習をするよりも時間が少なくても良いので、きちんと意味のあることをやりましょう。
まず、自分の今の実力を確認します。
今の自分のレベルよりも少し高めの明確な目標を設定します。
状況によっては5パーセント増しです。
私は10パーセントか20パーセント増しを提唱しています。
場合によってはちょっと頑張って30パーセントも良いですが、だいたい10パーセントか20パーセントです。
きついときは5パーセントぐらいでも良いです。
だいたい平均10パーセントプラスぐらいの、少し高めの明確な目標を設定します。
今日1日だったら5パーセントぐらいでも良いかもしれません。
あるいは1週間ならば10パーセント、1か月ならば20パーセントというように、期間によって決めても良いです。
とりあえず5パーセントでも10パーセントでも良いので、ちょっと高めの明確な目標を設定します。
そして、その目標に向けていったん努力してみます。
この努力は試しですので失敗しても良いです。
しかし、明確な目標があるのでダラダラ練習とはスタートから違います。
明確な目標を持って、5パーセントアップ、または10パーセントアップの目標に向けてやってみたけれど結果が出ない場合は、そこでフィードバックを受けます。
このフィードバックは人から受けても良いですし、自分で見直しても良いです。
だから記録を付けるのです。
自らフィードバックを受けても良いです。
あるいは他人から「どう思う?」と聞きます。
そして、フィードバックを受けて問題点が見つかったら改良します。
その改良も1人で考えても良いですし、コーチと一緒に考えても良いです。
その改良点を集中して繰り返し練習します。
そしてまた目標を設定します。
目標設定→努力→フィードバック→改良→反復練習→目標の再設定→努力→フィードバック→改良→反復練習→目標の再設定…というように繰り返していくと、だんだん目標のレベルが上がっていきます。
こうやって長い間に大きく差が付きます。
これが意図のある練習です。
ぜひ、簿記や仕事でもいいですので、こういった5段階を意識して地道にコツコツやってみてください。
このコツコツやる努力自体を楽しんでみるのもポイントです。
参考になさってください。
これは簿記検定に限らず色々なことに使えるレベルアップ法です。
急がば回れ、まずは目標の明確化をしてください。
できれば今の実力をきちんと理解して、今の実力の5パーセントでも10パーセント増しでも良いので、少し高い目標を設定するところからやってみてください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップ、そして簿記検定の合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。