「人格が変われば運命が変わる」という言葉の意味について
ネットなどで「ヒンズー教の教え」と言われている言葉からの引用です。
私は以前、野村監督の「野村ノート」という本だったと思いますが、野村克也さんの本で非常に共感を得て、時々引用させて頂いています。
ここでもたしかヒンズー教からの出典のような記述があったと思います。
色々調べてみると、実はどの出典かよく分かっていないらしく、ヒンズー教の経典にこれがあるかどうかは分からないようです。
ともあれ、これは自己啓発としては非常に応用範囲が広く、色々な人がやっているようです。
以前もご紹介したかもしれませんが、今回は4番目から5番目の境目についてお話したいと思います。
どんなことを言っているのかというと、人の意識が変われば人生が変わるということを言っています。
「風が吹けば桶屋が儲かる」に似た話ですが、そのような軽い話ではなくて、私は研修などでもお話していますし、コンサルティングでも社長さんにこの話をしています。
結局、社長さんの人格が変わらなければ会社の運命も変わらないということで、自分に対する戒めでもあります。
人格というのは4段階を経なければいけませんので、簡単に人格が変わることはありません。
しかし、人格が変わらなければ周りは喜びません。
では、第1段階は何かというと、その人の意識が変われば態度が変わります。
態度が変われば第2段階として行動が変わります。
行動が変われば、その積み重ねとして習慣が変わります。
習慣が変われば、ようやくその習慣の蓄積で、オーラのようなものが出ます。
習慣の積み重ねから最後にその人の滲み出るような人間性、即ち人格が変わります。
人格というものが変われば、周りの人がその人の良い人格に影響を受けて、他の人の動きも変わります。
それによって、本人の人格が変われば、本人の運命も変わります。
運命が変われば、最終的に人生が良い方向に変わります。
このように非常に長い話なのですが、深くて、いきなり人生を変えることもできないし、運命が変わるというのは身の回りの結果が変わることだと私は思っています。
結果を変えようというときにいきなりは変えられません。
意識も態度も変えずに行動だけ変えてすぐにショートカットで運命を変えようとするのは、いわゆるノウハウ物だと思っています。
やはり、結果を長い目で見て、本当に変えようと思ったら、運命を変えなければいけません。
成果が変わるということは運命が変わることだと思いますが、運命を変えるためには人格を根本的に良い方向に持っていかなければなりません。
これが「7つの習慣」の第3の習慣というものにおける、いわゆる「緊急ではないが重要な活動」です。
長期的に努力しなければならない領域に時間を投入しなければなりません。
それによってやがて人格が変わります。
習慣が変われば、その結果、人格が滲み出るように変わります。
周りの人はそれを見て、周りの人がその人に対して協力しようとします。
本人の人格が変わった後に周りが変わるのです。
つまり、人格も変えようとせずに周りだけ勝手に都合良く動いてもらうというのは、本当に都合のいい話で、あり得ないです。
これが他人依存ということです。
自分が自立しようと思ったら、まず自分が変われる領域、意識を変えるところから人格を変えるところまでコツコツ自分を変えていかなければいけません。
自分自身の人格が変わることによって、やっとそれを見て「ああ、この人は本当に変わったな」と思って周りの協力が得られて、それでやっと全体として運命が変わるのです。
これはチームもそうですが、チームを変える、会社を変える、組織を変える、運命を変えようなどと、周りとの関係を変えようと思ったら、まず自分自身の人格を変えなければいけません。
そういう意味では、この教えというのは出典が明らかではない部分はあるようですが、とても大事なことだと思います。
人格が変わるには習慣を変える。
習慣を変えるには行動を変える。
行動を変えるには態度を変えなければいけないし、態度を変えるにはそもそもその人の意識を本当に良い方向に向かわせなければいけません。
いわゆる動機づけや目的意識です。
これは簿記の勉強でもそうです。
簿記1級を取ろうと思ったら意識を変えなければいけません。
そして、日頃の態度を変えなければいけません。
勉強の行動も変えなければいけません。
その積み重ねで勉強の習慣を変えなければいけません。
勉強の習慣を変えることで、その人の人格が変わります。
簿記1級の合格者としてのあり方が変わってきます。
その人の人間性も含めてかもしれませんが、勉強に対する態度が変わる、そして人格が変わってくる、その人そのものが変わることによって合格という運命が変わるのです。
ぜひ参考になさってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。