失敗のパターンを把握しておくと、計画や振り返りがやりやすくなる
勉強や仕事や日常生活において何かを達成しようと目的に向かって頑張っていて、その過程で努力をしているといくつか障害があります。
あなたの成功を阻む挫折や、思いどおりにいかない停滞期、あるいは失敗が起こったりします。
失敗がない状態で成功にいくということはまずあり得ないので、予め「失敗はいくつかするものだ」と心の準備が必要になりますが、失敗もいくつかのパターンに分けておくと振り返りがしやすいです。
そこで私は8つのパターンに分けてみました。
色々な分け方がありますが、まずはこの8つを意識してみましょう。
カテゴリーは3つあります。
個人の側面、集団の側面、計画・準備の側面です。
こういった3つの側面で失敗を呼び起こしやすいので、どれに当たるのかということを意識するだけでも振り返りがしやすくなりますし、計画も立てやすくなります。
では見ていきましょう。
1番目は情報不足です。
最新の情報が足りない、判断に必要な資料が足りないとなると、やはり上手くいきません。
あるいは、基本的な知識を知らなければだめです。
知識や最新の情報などに基づく情報不足です。
2番目は判断のミスです。
データはある程度揃っているけれども、その時の精神状態が平常ではなかったり、焦っていたり、イライラしていたり、体調が悪かったりして判断を間違えてしまうことがあります。
その時のミスが情報不足なのか、判断ミスなのか、この2つを意識するだけでも違います。
さらに、情報もある、判断も正しかった、なのに失敗することがあります。
そこで3番目の技術不足です。
単に力が足りなかったり、スキルが安定しなかったということもあります。
その場合はスキルを磨けばいいのです。
簿記の勉強ならば、問題文の資料があってやるべきことは分かっていたけれども、仕訳の処理や計算が間違えやすいという場合は、そのプロセスの知識が不十分だったり練習不足かもしれません。
仕事でもそういうことがあります。
やることは決まっているけれども上手くできない場合、その部分の技術のプロセスを抜き出して何度も反復練習するという対処法があります。
従って、失敗の類型によって対処すべき次の行動が違ってくるのです。
そして4番目はモチベーション不足です。
情報もある、判断も正しい、技術もある、だけど失敗するという場合はモチベーションが不足しています。
もう一歩踏み込みができない、やる気が起きないという状態です。
サッカーの試合で、AチームとBチームがあって、技術は似ているし能力も同じなのにAチームのほうがやたらボールを拾うのは、Aチームのほうが本気だからです。
イーブンの状態でボールの奪い合いをするときにボールを先に取れるというのは、一歩踏み出しが早いのです。
踏み込みが深いのはモチベーションです。
ここまでは個人のレベルです。
では、個人のレベルで情報不足からモチベーション不足までの問題はクリアできているのに上手くいかないということは、5番目の個人間の連絡不足が原因です。
お互いのコミュニケーションがとれていない、相手を信頼していないということです。
十分に共通意識を持っていないこともあります。
連絡不足というのは結構大きいです。
では、連絡もとれているのに上手くいかない場合はどうでしょうか?
その場合は、6番目、組織化の不足が理由です。
つまり、人の配置、仕組み、手順などのルール作り、ルールと人の問題で、仕組みのどこかに問題があるから結果が出ないのです。
ここまである程度できているけれども結果が出ないならば、7番目、目標設定がそもそも間違えている可能性があります。
当面いくべき目標が曖昧、あるいは達成可能かどうかも分からないし、数字できちんと測定できるかどうかも分からないというように、目標設定にミスがあるかもしれません。
そして一番大きなところでは、そもそも向かっている先のゴールが適切なのかということです。
不適切な目的や間違えた目的に向かって進んでいると、いくら目標設定がきちんとしていても良い結果は出ません。
というように、最後は8番目、計画の目的がきちんとリーダーがビジョンを持っているかどうかです。
ビジョンの問題に行き着きます。
このように8つの類型カテゴリーで失敗の原因を探っていくと非常に振り返りがしやすいです。
この8つの観点から1個1個検証してみてください。
そうすると、その時々に上手くいかないことがあっても「この部分を改善すればいいのだな」ということが分かります。
パターンごとに改善案を出すというトレーニングがあなたの振り返りの力や改善の能力を高めます。
そうするとパフォーマンスのアップが期待できます。
頑張ってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。