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先生が教えすぎると、かえって生徒は育たなくなる

先生が教えすぎると、かえって生徒は育たなくなる
これは先生の立場でも考えることですし、生徒の立場でも考えておいても良いかと思います。

コンサルティングや講師の仕事をしていて思うことは、この10年20年で教えすぎの風潮があると思っています。
 
教え方に関しては昔の方が良かったと思います。
なぜかというと、全部教えずに考えさせていたからです。
 
10の知識のうち教えるのは2か3で、残りの7を考えさせた方が実は本人のためなのです。
世の中を見てみると、必要な情報が十分にあって、万全な状態で判断できている局面というのは果たしてどのぐらいあるでしょうか?
 
ほとんどないです。
知識ゼロの状態から自分で情報を掴みに行って、不確かな中から試行錯誤をして正解にたどり着くということができればできるほど高い成果が得られます。
 
それが、コンビニに行くような感覚で手軽に手に入れられる知識というのは、本当の意味で役に立たないのです。
 
コンビニで手に入るものというのはコンビニで終わってしまうのです。
本当に大事なものは富士山に登るぐらいの覚悟でしっかりと身に付けなければ役に立ちません。
 
サービス業と勘違いした先生があまりにも懇切丁寧に教えてしまうと、お客様(生徒)は自ら進歩しようとはしません。
 
本当に進歩しようとするのは知識や技術や目的に対する飢えた気持ち・欲望・渇望があって初めて本気で掴みにいくのです。
 
この状態で学ばせるのが昔のやり方です。
ですから、最初は敢えて教えないというのには意味があるのです。
 
ただし、それは職人の世界になるのかもしれません。
今はスピード時代だということも分かります。
 
昔であれば、会社に入って3年ぐらいは赤字でも良いのでじっくりと教育して、3年4年経ってからやっと技術を教えるようにする方法もあります。
 
勿論、昔と今ではスピード感が違っていたのでしょうが、本来はそれが人間教育であって、時間を掛けるのです。
 
しかし、今はスピード競争で日進月歩ですから、3年掛けていたら会社としても厳しいものがあります。
 
もっと短期間に結果を出さなければいけないという世知辛い世の中ですから、本来は3年ぐらい掛けたいところを半年で現場において最低限の業務ができるようにしなければいけません。
それも私は理解しています。
 
ですから、最小限のマニュアルはあっても良いと思いますが、必要以上のマニュアル化、必要以上の指示、知識過剰は、かえって新人の方には消化不良になってしまって可哀想だと思います。
 
従って、教えすぎというのは良くないです。
昔のように10の知識のうち3とは言いませんが、せめて5ぐらいに留めて、半分ぐらい教えて、半分は自分で考える余地を持たせたいです。
 
学習者としては常に「ちょっと物足りないな」と思わせるぐらいの教え方がちょうど良いのです。
教えすぎはかえって生徒のためになりません。
 
実は「相当物足りないな」と思うぐらいの方が本当は育つのですが、今はそういう時代ではありませんから、程々の教え方が良いと私の経験上思います。
 
本当にグンと伸びる子というのは自分の頭で考えます。
エスカレーターでどこかに連れて行ってもらうというやり方だと、自分の足で行ってないけれども、なんとなく自分の足で行ったと勘違いしてしまいます。
 
これがペーパーテストで受かった状態です。
テストに受かった状態というのはエスカレーターなので、与えられた問題に対して答えるだけです。
 
しかし、本当に大事なことは自分で問題を見つける力なのです。
これはエスカレーターに乗っているだけでは見つかりません。
 
補助輪を付けてもらって後ろから親に押してもらうだけでは駄目です。
自分で、転びながら、痛い思いをして、自分の足で歩いて目的地に着く、自分で目的を発見するようになってはじめて一人前です。
 
ですから、必要最小限のマニュアルで必要最小限の指導をしたら、あとは自分で考えさせるのです。
 
知識に対する渇望感を湧き起こしてあげると好奇心がどんどん大きくなって、自分で考えるようになります。
 
今は「フリーミアム」といって無料のセミナーなどが多いですが、無料で手に入ること自体が非常にありがたいと思うべきです。
 
私自身も無料セミナーに参加することがありますが、「手間やお金を掛けて手に入れた情報を与えてくれてありがとう」と感謝していますし、さらに聞きたいことがあればお金を払って聞くのではないかなと思っています。
 
それがいわゆる「教わる」ということです。
知識を授けるということは、その人のそれまでの人生であるとかお金や手間を掛けて学んだことを、わざわざ時間を割いて教えてくれているのですから、教わる方は感謝をすべきだと思っています。
 
教える方も教えすぎてはいけません。
教えすぎることは生徒のためになりませんから、そこはバランスです。
 
知識を授けるだけが教育ではないということです。
生徒の自主性や他人任せにしないような気持ちも一緒に育んであげます。
 
自分で問題解決をするような手助けをしてあげるのであれば、ある程度の厳しさも教師としては必要だと思います。
 
全てを与えることが、あるいは疑問の全てに答えることが教師ではないのです。
時には「自分で考えてみなさい」というふうに少し突き放してあげたり、様子を見て自分で考えてもらうような指導体制を取ることが教えることだと思います。
 
ですので、教わる立場としても、教え方が不十分だなと思うぐらいがちょうど良いと思ってください。
 
十分に教わっていたら、自分に依存心が出て、それに対して不満を感じるということは、自分がお客さん感覚になっていると思ってください。
 
生徒はお客さんではありません。
教わることに対してお金を払うのは当たり前なのです。
 
私も色々な人から教わっていますが、お金は払っています。
本来、教育というのは生徒が自分でお金を払って受けるものです。
 
お金が払えないのならば労働などで返すのです。
それが本来の「教わる」ということです。
 
先人の知識を手に入れようとするならば、それぐらいの自分の努力が必要ですし、コストも掛かるのです。
 
そのようなことを考えて、教える側、教わる側、お互いの人格を尊重しながら生徒が自分で考えられるような、他人依存にならずに自律して成長できるような教育環境が益々増えていくような努力をしたいと私は思っています。
 
ぜひ頑張りましょう。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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