がんばろう!日商簿記1級!!第48回「散歩のついでに1級に受かった人はいない」
3級、2級までは、
日常生活の習慣をそのまま維持しながら
空いた時間に勉強して合格することは可能です。
3級の合格に必要な学習時間は平均して60時間、
2級の合格に必要な学習時間は平均して120時間です。
だいたいこれの±30%前後の範囲で合格している方が
おおいはずです。
たとえば毎日1時間ずつ勉強したとして、
3級なら1.5~2ヵ月、
2級でも3~4ヵ月もコツコツ継続できれば、
完全独学であっても、誰でも合格は十分可能ですよ。
一日1時間ならば、ドラマ一本見る時間とかわりません。
仕事や本来の学校の勉強を中心に考えた上で、
その周辺の時間を使って3-4ヵ月までなら、
特に大きな苦痛もなく合格できます。
しかし、1級は違います。
満点を狙いに行くカリキュラムで充実した
大手専門学校などの代表的なプログラムを
活用する方が多いと思いますが、
その場合で、おおむね800時間前後かかると
いわれています。
これは、2級合格に必要な標準学習時間のなんと
6倍以上です。
一日1時間の勉強だと、2年以上かかるんですよ。
一日2時間勉強したって、400日、一年以上です。
あなたは毎日、今日から来年の今頃まで、
日曜も正月もお盆も休みもなく、一年間、コツコツコツコツと
2時間勉強し続けるガッツはありますか?
考えただけでもぞっとしますね。
だから、柴山式ではインプットを充実させすぎるという
矛盾を解消すべく教材開発し、800時間の半分程度、
400時間~500時間で合格するカリキュラムを
毎日研究し、その成果物を教材として折に触れてリリース
するようにしているのですね。
ともあれ、もはや専門家レベルの証しである1級と
経理事務のスキルとしての2級3級とでは、
合格レベルの次元が違うのですから、
それらの学習に臨む姿勢とマインドセット(思考の枠組み)も
根本から違うものだと決めておく必要があります。
そうすれば、惰性で勉強して、1級に何年も受からず
だらだら時ばかり流れてしまう、ということがなくなります。
では、どうするか?
要は、スケジュールの立て方の優先順位を変えればいいのです。
それさえできれば、日常生活とのバランスを大きく崩すことなく、
1級に対する健全な学習計画を作ることができます。
1級は、ある意味、2級3級とは別の試験であるという
意識で臨むと、学習意欲が帰って高まり、その貴重な資格ゲット
の可能性がたかまるでしょう。
1級合格は、ある程度の意識の高さと効率の良い学習法で、
誰にでも合格の扉が開いている専門資格です。
もちろん、あなたにも1級合格のチャンスはあります。
要は、日常生活とのバランスにおける気の持ちようで、
まちがえなければいいのですね。
ぜひ、あなたの望む将来を手に入れるために、
1級合格を目指し、正しい意識でがんばってください!!!