がんばろう!日商簿記1級!!第36回「だから、彼らは受からない…~魔法の問題はあるか?~」
1級レベルの合格率が低い試験にもなると、
合格する方には、それぞれ自分のやり方にあった
合格までの学習スタイルをさまざまな形で
作り上げていくものです。
しかし、受験生時代の20年以上前からずっと
簿記学習者を見ていると、
ふしぎと「合格できない人」の思考パターンと
行動パターンは、きまっていたりして、
いくつかに限定できるのですね。
そんな、「いつまでも合格できない彼ら」、
すなわち不合格グループの仲間に引き込まれないよう、
合格者の思考パターンと、そこから
抜け出すための注意点を、私の経験に基づく意見として、
お話ししてみたいと思います。
今回は、昔から簿記会計系の受験業界でいわれている
「過去問は効果的か?予想問題だけをやればいいのか?」
という問題があります。
ときどきいわれるのが、「過去に出た問題って、二度と
出ないから、やらなくてもいいのでしょうか?」と
いう質問です。
お気持ちはわかります。
実際にそのように指導されているところもありますし、
それで合格している方もいないわけではないです。
しかし、「天才」「秀才」でない普通の能力で、
効率よく合格したいと考えるならば、
過去問は、使い方を間違えなければ、超強力な武器です。
これを用いないのは、非常にもったいないです。
「賢者は歴史に学ぶ」
「歴史は繰り返す」の意味も含め、
柴山なりの考え方を、ぜひ知っていただけたら幸いです。