知恵を絞ろう!!!
10月2日の日経5面に、ちょっと目が留まりました。
その内容を簡単に言いますと、
「大企業の経営者の景況感は、横ばい」で、
サブプライム問題で株式市場などが動揺した割には、
底堅さを感じる一方、
「中小企業の景況感は、いぜんとして『悪い』」
という、大と中小のギャップです。
中小の懸念については、特に、
原油など原材料の価格上昇が販売価格の転嫁に
つながらないため、収益圧迫がひどい状況になっている、
というわけですね。
…これも一種の所得格差なのでしょうか。
いずれにせよ、
規模の差は、安定性の差という事実は
ひとつの真理だと思います。
私も中小企業の経営者をやっていますので、
そのあたりは実感としてありますね~。
とはいえ、中小企業にも、
生きる道はある!(あたりまえですね(笑))
要は、「人様に売れるコンテンツ、もってまっか?」
ということです。
物があふれている現在、
消費者がもとめているのは
「面白いコンテンツ」
「びっくりする体験」
「新鮮な驚き」
「脳がびっくりするような発見」
「心や体が柔らかくほぐれる、癒しの時間と空間」
などなど、
ソフト面の刺激・快感です。
かつての、物・食料が不足していた時代のように、
「いかに腹を膨らませるか」
「いかに他人と同じ水準の生活をするか」
ではなく、
●すでに腹が膨れる環境が整っている
●すでに他人と同じ水準の生活が子供の頃から
できるようになっている
ような状況を所与のものとして、
「いかに退屈させないか」
「いかに『パーソナル(個人的)な不便・不安』をとりのぞくか」
という視点に、現在の物がそろっている
市場=日本は完全に移行しているのですね。
このあたりの認識を間違えると、
集客面・営業面でいつまでも苦労することになります。
中小企業は、
「大企業の下請け的」な発想のまま『だけ』では、
生き残りにくくなっているのは自明です。
バブル時の黒字申告割合が50%だった20年前に比べて、
今は、たった30%しか黒字企業がいないのですから。
しかも、資本金1億円以上の大法人は50%が黒字申告なので、
中小企業は、もしかすると70%を超える赤字申告割合
ではないのか?という疑念すらわいてきますね。
「さあ!生き残るために知恵を絞ろう!!!」
ビジネスの本質は、種の存続と同じく、サバイバルです。
そんな中、
限られた市場で、お客を分け合う現状で、
どれだけ儲かっているかを把握せずに、
商売が続けられるでしょうか??
損益計算書、
貸借対照表、
すくなくとも、この2つの利益・財務メーターだけは、
最低限、使いこなせるようになっておきたいものですね!