債券の購入と端数利息


 『債券』を期中に売却すると、売買代金(A円)のほかに、前回の利払い日
の翌日から、売却日までの日数に応じた‘端数利息’を、買主から受け取るこ
とができる(C円)、のでしたね!今回は買主側の仕訳を勉強する。
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<仕訳42> 債券の購入と端数利息               ★★★
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 まずは、前回<仕訳41> の復習です。
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 『債券』を期中に売却すると、売買代金(A円)のほかに、前回の利払い日
の翌日から、売却日までの日数に応じた‘端数利息’を、買主から受け取るこ
とができる(C円)、のでしたね!
  (借)現金など  A+C (貸)売買目的有価証券  B
                  有価証券売却益 A-B
                  有価証券利息    C
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★ 今回は、上記の取引を、【買主側】はどう仕訳するか、を考えていきます。
 ・まずは、有価証券の購入として、
  借方に「売買目的有価証券」勘定を、購入代金A円で記入します。
   (借)売買目的有価証券  A (貸)
 ・次に、端数利息C円を、追加で支払います。
   (借)売買目的有価証券  A (貸)現金など   A+C
      有価 証券 利息  C
         ↑
     * <収益のマイナス>
     * 上記のように、先に「有価証券利息」勘定(収益)を、
      借方に書いてマイナスしておきます。
 ・そして、後日、社債等の発行会社から、正規の利息(半年分など)を
  受けとります。たとえばこれをD円としましょう。
   (借)現     金   D (貸)有価証券利息   D
                        ↑
                    * <収益のプラス>
     * 結果として、「有価証券利息」勘定は、
      貸方に(D-C)円だけ、残ります。
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
 次の取引を、仕訳しなさい。
   社債(額面500万円)を、475万円で売買目的で購入した。
  なお、前利払い日は12月31日、売却日は3月14日である。
  利率は年3%である。2月を28日として、端数利息と売却代金を
  小切手振出しにより支払っている。
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【答え】単位:万円
 (借)売買目的有価証券 475 (貸)当 座 預 金 478
    有価 証券 利息   3
  ※ 端数利息3万円 = 額面500万円×3%×(73日/365日)
    73日 =(1月)31日 +(2月)28日 +(3月)14日
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