債券の売却と端数利息


 『債券』を期中に売却すると、売買代金(A円)のほかに、前回の利払い日
の翌日から、売却日までの日数に応じた‘端数利息’を、買主から受け取るこ
とができる(C円)、のでしたね!
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                               lesson.13
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                               2005.09.07
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<仕訳41> 債券の売却と端数利息               ★★★
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 公社債を持っていると、数ヶ月に1回の利払い日に利息をもらえます。
★ もしあなたが、前回の利払い日と、次回の利払い日の間の中途半端な時期
 に公社債を売却したら、利息の受け取りは、どうなるのでしょうか?
  前回の利払日          売却         次回の利払日
    |―――――――――――――|―――――――――――|
   9/30          12/31         3/31
  あなたは、上図の通り、公社債を12/31に売却してしまったので、
 前回の利払い日の翌日から、売却日までの日割り利息が、公社債の発行者
 からはもらえません。(次回の利払い日には、他人が所有しているため。)
  そこであなた(売主)は、売却日時点で、売却代金のほかに、前利払い日
 の翌日から売却日までの日割り利息を、買主に支払ってもらうのです。
(買主は、次回の利払い日に、その支払い分が帰ってくるので損はしません。)
●売却益の場合の仕訳例( 端数利息は、〔保有日数/365日〕)
 1(借)現金など   A (貸)売買目的有価証券   B
                 有価証券 売却益 A-B
 2(借)現金など   C (貸)有価 証券 利息   C …端数利息
      ↓
 1と2をまとめると…
  (借)現金など  A+C (貸)売買目的有価証券  B
                  有価証券売却益 A-B
                  有価証券利息    C
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
  売却に伴う仕訳をしなさい。
   原価480万円、額面500万円の売買目的で所有する社債を、
  475万円で売却した(売却損が5万円)。
   なお、前利払い日は12月31日、売却日は3月14日である。
  利率は年3%である。2月を28日として、端数利息と売却代金を
  当座預金に入金している。
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【答え】単位:万円
 (借)当 座 預 金 478 (貸)売買目的有価証券480
    有価証券売却損   5    有価証券利息    3
  ※ 売却損5万円 = 売却代金475万円-原価480万円
    端数利息3万円 = 額面500万円×3%×(73日/365日)
    73日 =(1月)31日 +(2月)28日 +(3月)14日
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