前受収益の、翌期における再振替
前期末に、前受家賃を「貸方に」計上したことを前提として、
翌期の機種に、その前受家賃を取り消し、その期の受取家賃(収益)として、
計上する仕訳を行います。
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lesson.053
★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
<読者数3282人> 2004.09.24
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【CONTENTS】
○ 前受収益の、翌期における再振替
(※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい)
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○ 前受収益の、翌期における再振替
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前回の復習を、念のため!
たとえば、あなたがマンションを所有しているとしましょう。
(ビルのオーナーですよ!すごいですね。)
で、毎月末に、翌月分の家賃をもらっているとします。
(例としては、8月末までに、9月分の家賃をもらう、てな感じ。)
そして、3月決算の企業が、3月末日に、4月分の家賃を現金で
受け取ったとします。
期中の仕訳は、いったん、機械的に、下記のように行います。
3/31
(借)現 金 ×× (貸)受 取 家 賃 +××
しかしながら、この3/31に受け取った家賃は、4月分、
つまり、翌期の事業年度の分を、前受けしたに過ぎない訳です。
したがって、決算手続で、貸方の「受取家賃」勘定(収益)を、
借方に記帳して、取り消します。
いっぽう、貸方には、「前受家賃」勘定(負債)を計上するの
です。
(借)受 取 家 賃 -×× (貸)前 受 家 賃 +××
このように、当期中に受け取った、翌期分のサービス提供に
係る収益は、「前受収益」として、処理するのです。
(復習終わり!おつかれさまでした。)(^・^)
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では、今回のないようです。
前期末に、前受家賃を「貸方に」計上したことを前提として、
翌期の機種に、その前受家賃を取り消し、その期の受取家賃(収益)として、
計上する仕訳を行います。
そう、いわゆる『再振替仕訳』というやつですね!!
(借)前 受 収 益 -×× (貸)受 取 家 賃 +××
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◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
前期末から繰越してきた前受家賃10万円があった。
期首に、前受家賃を受け取り家賃に再振替する仕訳を行う。
【解答用紙】単位:万円
<仕訳帳>
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(借) (貸)
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<総勘定元帳の一部>
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- 前受家賃 +
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|前 提 10|
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- 受取家賃 +
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【模範解答】単位:万円
<仕訳帳>
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(借)前 受 家 賃 10 (貸)受 取 家 賃 10
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<総勘定元帳の一部>
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- 前受家賃 +
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10|前 提 10|
|―――――――
- 受取家賃 +
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| 10
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