雑損、雑益


原因が不明で、適当な費用項目に振り替えられない場合は、
「雑損」勘定で処理します。
 なお、反対に、原因不明の現金増加は、「雑益」勘定で処理します。
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                              lesson.043
  ★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★      
          
                      2004.09.01
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【CONTENTS】
 ○ 雑損、雑益
 (※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい) 
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 ○ 雑損、雑益
 前回も学習しましたが、現金は、日常ひんぱんに出し入れがあるので、
期末日などで実際残高と帳簿残高を比較すると、ズレが生じていることが
あります。
 そんなときの一つの処理方法として、『現金過不足』勘定による差の
調整がありましたね。
 それで、すべての差異原因が判明したら、しかるべき勘定科目に置き換え
れば良かったわけです。
☆☆前回の復習☆☆
(例1)金庫の実際残高が15,000円で、現金勘定(帳簿)が16,000円の場合。
(借)現 金 過 不 足 1,000 (貸)現     金▲1,000 
 ※実際残高にあわせるため、1,000円減額する。相手勘定は、仮に現金過不
  足勘定で記入しておく(間に合わせ)。
(例2)後日、原因が判明した場合(例:交通費の支払の記帳漏れ)
(借)旅 費 交 通 費+1,000 (貸)現 金 過 不 足 1,000 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 上記のように、差異の原因が、すべ交通費などのように、振り替えられれば
それほど心配はありません。
 でも、現実には、原因が週刊も前にあった場合などは、今さら原因をすべ
て追求することは、難しいことがあります。
 一部は、「原因不明」となってしまうことも、まれにあります。
 そのような場合は、どうするのでしょうか?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(例3)金庫の実際残高が15,000円で、現金勘定(帳簿)が16,500円の場合。
(借)現 金 過 不 足 1,500 (貸)現     金▲1,500 
(例4)後日、原因の一部だけが判明した
    →差異のうち、1,000円は交通費の記帳漏れで、のこりの500円は、
     原因不明の現金減少であった場合。
(借)旅 費 交 通 費+1,000 (貸)現 金 過 不 足 1,500 
   雑     損+ 500
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 上記のように、原因が不明で、適当な費用項目に振り替えられない場合は、
「雑損」勘定で処理します。
 なお、反対に、原因不明の現金増加は、「雑益」勘定で処理します。
(借)現金(過不足)  ×× (貸)雑     益  ××
                
 ◆ 練習問題
 次の取引を、仕訳・転記しましょう。
 (1)期末日における現金勘定残高が10,000円に対し、現金の実際残高
   が8,000円だった。とりあえず、差額を現金過不足勘定に振り替える。
 (2)翌日、その内容が、次のとおりであると判明したが、なお原因不明
    の額がある場合は、「雑損」勘定または「雑益」勘定で処理する。
    1.切手1,200円分の購入(通信費)の記帳漏れ
    2.消耗品代700円の購入取引を、70と記帳していた(記帳誤り)。
【解答用紙】単位:円
 <仕訳帳>
   ――――――――――――――――――――――――――――――
(1)(借)            (貸)      
(2)(借)            (貸)
   ――――――――――――――――――――――――――――――
<総勘定元帳の一部>
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
 +    現   金   -   
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        |                        
        |                
/     現金過不足      \
|――――――――――――――― |
|       |        |
|       |        |
\               /
 +    通 信 費   -   -    雑   益    +
 ―――――――――――――――  ―――――――――――――――
        |                | 
         |                | 
 +     消耗品費    -   
 ――――――――――――――― 
        | 
        | 
 +    雑   損   - 
 ――――――――――――――― 
        | 
        |
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
【模範解答】単位:円
 <仕訳帳>
   ――――――――――――――――――――――――――――――
(1)(借)現 金 過 不 足  2,000 (貸)現     金  2,000      
(2)(借)通  信  費  1,200 (貸)現 金 過 不 足  2,000 
      消 耗 品 費   630 
      雑     損   170
   ――――――――――――――――――――――――――――――
   ※消耗品費630=700-70
    雑  損170=過不足2,000-(1,200+630)
<総勘定元帳の一部>
  ―――――――――――――――――――――――――――――――
 +    現   金   -   
 ―――――――――――――――  
        |(1) 2,000                        
        |                
/     現金過不足      \
|――――――――――――――― |
|(1) 2,000 |(2) 2,000  |
|       |        |
\               /
 +    通 信 費   -   -    雑   益    +
 ―――――――――――――――  ―――――――――――――――
 (2) 1,200 |                | 
         |                | 
 +     消耗品費    -   
 ――――――――――――――― 
 (2)  630 | 
        | 
 +    雑   損   - 
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 (2)  170 | 
        |
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