約束手形の受け取り
手形用紙に記載された金額を支払う」ことを約束した証書の受け取り。
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【CONTENTS】
○ 約束手形の受け取り
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○ 約束手形の受け取り
今日は、手形を受け取った立場の会計処理を学習します。
商品を売り上げたら、代金をもらいますね。
売り上げたたとき、すぐにもらえば、それは「現金の増加」。
売り上げたとき、掛けとしておけば、それは「売掛金の発生」。
⇒売掛金は、通常、月に一回締めて、翌月にもらうので、未収期間は1ヶ月
のことが多いです。
ここで、資金繰りの関係上、さらにもう数ヶ月だけ支払を待って上げる時に
「手形」を受け取るのですね。
約束手形とは、「将来の一定期日」に、「手形の宛て名の人」に対して、
「手形用紙に記載された金額を支払う」ことを約束した証書でした。。
(記載イメージ)理解のため、あえて簡略化して書いてあります。
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約 束 手 形 ?×××
支払日 平成○年8月31日
○×株式会社 殿 :
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¥100,000-
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上記金額を、あたなたまたはあなたの指図人に
お支払いたします。
振出日 平成○年7月1日
振出人 △商事株式会社 印
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※上記の場合は、振出日から満期日まで2ヶ月ありますので、2ヶ月満期と
いいます。
○×株式会社が、上記の約束手形を、商品の売上時に受け取った場合には、
つぎのように仕訳されます。
(借)受 取 手 形100,000(貸)売 上100,000
8月31日(満期日)には、△商事株式会社の銀行との間で、資金の決済が
おこなわれ、△商事株式会社の当座預金が減って、○×株式会社の当座預金が
増えるのでした。これは、前回と同じストーリーです。
今回は、この一連の取引を、受け取り側の立場から見ていきます。
◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
1)B社は、商品30万円を売上げ、20万円の約束手形(2ヶ月満期)を
受け取り、残りは掛けとした。
2)1ヵ月後、上記の掛け代金を、得意先小切手振出で受け取った。
3)2ヶ月後、B社は約束手形を銀行に持ち込んで決済し、当座預金に
20万円が振り込まれた。
【解答用紙】単位:万円
<仕訳帳>
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1)(借) (貸)
2)(借) (貸)
3)(借) (貸)
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<総勘定元帳>
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当座預金
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受取手形
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売 掛 金
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売 上
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【模範解答】単位:万円
<仕訳帳>
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1)(借)受 取 手 形 20(貸)売 上 30
売 掛 金 10
2)(借)当 座 預 金 10(貸)売 掛 金 10
3)(借)当 座 預 金 20(貸)受 取 手 形 20
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<総勘定元帳>
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当座預金
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2) 10|
3) 20|
受取手形
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1) 20|3) 20
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売 掛 金
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1) 10|2) 10
|
売 上
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|1) 30
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