変化を味方とせよ

柴山式行動原則15カ条第5条「変化を味方とせよ」についてお話します。
前回は「目的を設定する」というところで、ゴールがはっきり分かっている場合と分かっていない場合では全く意味の行動が違うという話をしました。
 
基礎習慣作りというのは全部で5つコンセプトがあって、その5番目になります。
「自立せよ」というのが最高の概念で、そこから少し派生していき、「前進せよ」、そして「三方良しとせよ」です。

そして、この前にお話したのが、第4条の目的を設定することによって、行動の精度が上がります。
 
今度は、少し見方を変えて、変化を味方とします。
物事は自分1人で成り立つ訳ではないですし、今自分がここにいるのも自分1人の力ではありません。
 
やはり周りとの協力が絶対に必要になります。
「変化を味方につける」というのはどういうことかについてお話をします。
 
実は変化には二面性があるというアプローチを採りましょう。
色々な見方ができますが、そもそも変化というのは宗教的に言うと易経であるとか仏教などでも言っています。
 
色即是空の「空」であったり「諸行無常」などという言葉がありますが、物事は必ず変化します。
 
その変化をどう捉えるかによって違ってきますが、今回は縦軸と横軸の二面的な発想です。
ではストーリーを見ていきましょう。
 
まず、自分がいますが、自分は1人で生きているわけではありません。
私が今着ているこの服も私が作ったわけではなくて、誰かが作ったものをお金を出して買っています。
 
このメガネも誰かが作ったものです。
ということは、自分が身に付けているものも全て人様と何らかの関連があって自分がここにいるのです。
 
そういったご縁があるのですが、自分と周りを考えた場合、人間主体で考えると自分自身、そして周りも考えると他人との関わりがあります。
 
そしてもう1つその上に環境というものがあります。
生活というのはこの3つの相関関係で成り立っています。
 
自分1人で生きていくことはできません。
無人島で生きていたとしても、その無人島で生きている生き物を捕らなければ生きていけません。
 
結局、周りの環境と無関係で生きていくことは不可能なのです。
その場合に、空間軸ということで、同じ時点における自分自身、他人との関わり、環境との関わりという3段階があります。
 
もう1つ言うならば、自分自身にも2つあって、自分の体調が良い悪いや能力の状態と、自分の行動があります。
 
なぜこのように分けたかというと、自分自身でコントロールできるのは行動しかないのです。
 
状態もコントロールができません。
行動の結果が状態に影響を及ぼしますから、長期的なのです。
 
直接手を加えられるのは自分の中でも行動しかないということを意識してください。
これが縦軸です。
 
次に横軸ですが、これは変化です。
時間軸で過去・現在・未来とあって、例えば環境について言うと、今は冬ですけど、その前は秋で、次は春というふうに来ます。
 
今は2017年1月ですが、過去は2016年以前で、次は2017年の後半といった具合です。
過去・現在・未来で今がありますが、今というのは過去と未来の途中の通過点に過ぎません。
 
全てが通過点です。
永遠に通過点があるわけですが、通過点の途中のどこかのタイミングで我々の人生が終わります。
 
結局、過去と未来を繋ぐ通過点というのは今しかないのです。
過去というのは終わったことですから過去に戻って修正できませんし、未来も今から先取りできません。
 
もっと言うならば、環境の過去と現在と未来というのは我々は直接影響を与えることができません。
 
ということは、これは「7つの習慣」の第1の習慣でいうところの「関心の輪」という部分で、影響の輪ではないのです。
 
では、他人はどうでしょうか?
過去の他人の状態、例えば夫婦や子どもでも友人でも何でも良いです。
 
過去の関係も当然変えられません。
では、今の関係は自分から働きかけて変えることはできるでしょうか?
 
これは他人の気持ちというものです。
あるいは他人の性格や行動パターンを例え現在であっても我々は変えることができるでしょうか?
 
できませんよね。
ということは、これも直接は影響不可なのです。
 
未来はもっと変えることができません。
しかし、よく悩むことがあると思います。
 
例えば友達に、1年前に「ずっと友達でいようね」「お互い嘘を付くのはやめようね」と言っていたけれども、実は自分の知らない所で相手が悪口を言っていたことを知った場合、ショックを受けます。
 
それは過去からそうなっていたわけですが、過去は変えられませんし、その人に直接会って「悪口を言うのを止めて」と言って相手が納得するでしょうか?
 
悪口を言うのには何か理由があるはずです。
実は、今友達と思っている人がそういう行動を取っていなくても、変えることはできません。
 
未来はもっと変えられません。
ということは、他人の気持ちや行動パターンや性格というのは変えることができないのです。
 
気づいたかどうかだけです。
これを「変えられないか」といって悩むことが勿体ないということに気づいてほしいのです。
 
変えようがないものなので、自分が変化するしかないです。
例えば友達だと思っていた人が自分の悪口を陰で言っていた。
 
それでショックを受けたのはたまたま知ったからであって、その人がそうだったことというのは昔から変わってないわけです。
 
ただ、知ったというだけであって、前からそうだったので落ち込む必要はないわけです。
ではどうするか。
変化を味方につけたら、そこで発動します。
 
「変えられないものはそんなもんかいな」と思って先に進めということです。
つまり、柴山式の「分かったつもりで先に進む」というのは、ここでも使えるのです。
 
たまたま自分が知っただけであって、状態は変わってなかったのです。
それは未来に変えることができますか?
 
みなさんそこで苦しみます。
友達の気持ちなど変わるわけはないのです。
 
そういう気持ちだと分かってしまったから。
なんとかしようと思ってなんとかなるでしょうか?
 
無理です。
だとしたら、そういうものだと思って付き合っていくしかないのです。
 
これは例え夫婦だろうと親子だろう先生だろうとそうです。
信頼していたけれども、実はそうでなかったと気づいただけです。
それは自分の都合です。
 
自分が今気づいてショックを受けるのは勝手ですが、相手からすると昔からそうで、隠れていたのがバレただけです。
 
状態は変わっていないのに、自分の気持ちだけが変わっただけなのです。
それをもって苦しむ必要があるのでしょうか?
 
変えようがないものを変えようとするから苦しむのは仏教の世界です。
変えようがないものは辛いけれども、「そういうものだよね」と分かったつもりで先に行くのが柴山式なのです。
 
簿記だけではなくて、人生の修行にもなっています。
分からないまま先に行くというのはすごく大事で、分からないという事実に気づいたのは自分の都合で気づいただけであって、ショックを受ける必要はないのです。
 
「そういうものなのだな」と思って、分かったつもりで先に行けばそのうち自分の行動の積み重ねで状態は変わっていきます。
 
仕事でも勉強でも、変えられないものを変えようとするから苦しむのです。
他人の気持ちに気づいただけであって、状態は変わっていないですが、変わるかもしれません。
 
自分の行動が変わって、相手の認識を改めれば変わりますが、それは結果論です。
しかし、変えようと思って行動を変えるのは辛いです。
 
変わるかどうかは気にしなければ良いのです。
自分が変化させようがないものについては、変化に気づいたら「そういうもんだ」と思って変化を味方につけるということはそういうことです。
 
「この人は私が思っている程には信用してくれなかったので、そういうものだよね」と分かったつもりで先に行って行動を変えれば良いのです。
 
これを周りのせいにしてはいけません。
「あいつは親友だと思ったのに、裏切りやがった」というのは違います。
 
たまたま昔からそうだったのに相手が気を遣って言わなかっただけで、それに気づかなかっただけかもしれません。
 
自分の都合です。
世の中も同じです。
 
例えば、これからは不動産が上手くいくと思ってやってみたけれども上手くいかなかった場合、「世の中が悪い」ではありません。
 
元々不動産は上手くいかない状態だったのに自分は勘違いしたという自分の行動の間違いを横に置いてはいけないということです。
 
結局、自分の認知の問題なのです。
まずい状況に気づいていなかっただけで、以前からその状況はあったのです。
 
将来変わるかもしれないけれども、変わらなくても良いと思ってやって、結果的に変わったら良いではないですか。
 
将来どう変わろうと、自分の行動がぶれなければ、どんな環境の変化や人間の変化があっても、それに対応できるような行動に自分を修正すればどんな変化でも「そんなもんかな」とついていけます。
 
それなりに楽しめるわけです。
これが変化を味方につけるということです。
 
身の回りや他人を変えようとするから苦しいのです。
変わっていくのを予測して、「それはそういうものだ」と思って、どう変わっても自分がぶれないような行動を取ること自体が自分の変化なのです。
 
だから、自分の状態すら変化できません。
例えば、今は体調が悪いというのはどうしようもありません。
 
体調が悪いのであれば、体調が悪いなりの行動を変化するしかないので、実は自分が変化させられるのは今の自分の行動だけです。
 
その他は全部変えられません。
変わっていくだけです。
 
「変わっていくものだ」というふうに腹をくくれば気楽です。
「変わっていくことに対して自分は働きかけられないのだ」というふうに腹をくくってしまえば良いのです。
 
減損会計の問題ができなかったとしても、それはしようがないです。
できるようにするには練習するしかないのです。
 
練習をして後からどこかのタイミングでできるようになるかもしれないけれども、できるようにならないというのは事実ですから。
 
だから、できるようになれば良いのです。
行動を変える、最善を尽くすのです。
 
それでどうなるかは周りに任せよということです。
変化の行方は周りに任せて、自分ができることをやります。
 
その結果の変化を受け入れるという未来に対する覚悟ができていれば、人生平穏です。
苦しまなくて済みます。
 
なぜ苦しむかというと、身の回りや他人に対して、自分が変えようがないものに対して、変わっていくことに対して恐れたり、いたずらに恐怖感を持つから苦しむのです。
 
フォーカスすべきことは自分の行動です。
過去・現在・未来という3つの横軸と、環境・他人・自分の状態・行動という4つの縦軸で、全部で12のパーツのうち、自分が影響できるのは1個しかないのです。
 
現在の自分の行動だけなのです。
それ以外の11項目は全て自分ではどうしようもないことなのです。
 
それだけ沢山どうしようもないことがあるので、変化というのは上手く合わせるしかないのです。
 
ですので、変化の2面性というのは案外深いのです。
12の項目のうち、自分がフォーカスすべきは1だけなのです。
 
しかし、ぶれる人というのは他にも思いを馳せています。
「どうにかして他人の行動を変えたい」、「部下をなんとかしたい」というふうに思うから苦しむのです。
 
だから変にコーチングの片手間の知識に行ってしまうのです。
そうではありません。
 
まず自分の行動にフォーカスし続ければ、必ず周りはそれに合わせて変わっていきます。
しかし、変わらなくても恨まないということです。
これが変化を味方にするということです。
 
自分の行動とは無関係にいきますから、これだけでも1冊の本ができます。
これが変化ということの本質だと思っていて、12の行動のうち11は自分ではどうしようもないのです。
 
12のうちの1個にエネルギーを集中できる人が将来一流になる人です。
行動が変われば少しずつ変わりますが、変わらなかったとしても気にしないことです。
 
これが、自分の今やることに集中するということの本質です。
ぜひ変化を味方につけて頂ければと思います。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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