1級過去問の配点箇所を使った学習方法

今回の「頑張ろう日商簿記1級合格」は、過去問の勉強方法の1つのやり方についてお話をしてみたいと思います。

この方法は割と効果があります。
1つの配点箇所を柴山式のテキストの例題・ミニ例題と考えて勉強してみます。

簿記1級というのは100点満点で4科目で100点ですから、1科目あたり25点の配点になります。

4科目というのは商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算です。
合計100点満点のうち70点以上だと合格ですが、簿記3級や簿記2級とは違って足切りがあります。

具体的には、商業簿記25点のうち10点以上、会計学も25点のうち10点以上、工業簿記・原価計算も同じように4割以上取ることが前提となっています。

全て合わせて70点以上であったとしても、どれか1科目が10点を下回ってしまうと足切りになってしまいます。

ですから、バランスの良い得点が必要になってきます。
そういったことも踏まえて各科目を勉強していくのですが、そのときに配点箇所があるはずです。

大手専門学校のホームページなどでは解答速報が載っていますので、そちらを配点例として見ると良いと思います。

その他には市販の過去問集など、一般に公開されている過去問の解答例や解答速報を見ていただくと配点箇所が分かります。

それが絶対というわけではありませんが、そこを目安にすると勉強がしやすいです。
1科目あたり25点を配点しようとすると、1点×25箇所というケースもありますし、1点と2点の配点の組み合わせが結構あります。

そうなると考えられるのは、同じ数ぐらい1点と2点があると、1点×9箇所で9点と2点×8箇所で16点の合計25点ということが考えられます。

そうすると、合計17箇所の配点箇所があると考えます。
工業簿記では3点の配点箇所がある場合もあります。

その17箇所について、それぞれ該当する例題やミニ例題に対応させます。
そうすると、例題やミニ例題が17個できます。

それらについて、できたものは「○」、間違えたものは「△」、全く手が付かないものは「×」というように3段階のランク付けをして、進捗リストを作ります。

○が2回続いたら卒業して3回目は飛ばしても良いですが、できれば全部やってください。
時間がないときは○が2回続いたものはやらないで他の論点に行っても良いですが、最後の直前期の1回転は全てやってください。

そのときには25点中23点か24点は取ってほしいです。
4科目合わせて90点以上取れる形で全ての過去問を終わらせてほしいのです。

平均で5回転ぐらいはすると思いますが、8回転までは想定しています。
ただし、8回転までやると大変だと思うので、○が2回続いたものは飛ばして、×と△を中心にやってください。

×と△だけをやれば時間も短くて済むと思います。
このように、公開されている配点箇所を参考にして、進捗リストを使用してその箇所をマスターしていく方法を参考にしてください。

このリストを使うと、○が増えていくのでモチベーションが上がります。
私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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