商業簿記と工業簿記の棚卸資産について

今回の「頑張ろう日商簿記2級合格」は、貸借対照表に表示される棚卸資産に関する項目の違いについて理解を深めていきたいと思っています。

これは日商簿記検定2級や1級の工業簿記の入門的な話に通じますので、この機会に知識を整理しておきましょう。

まずは日商簿記初級・3級・2級の商業簿記や1級の商業簿記・会計学に関係しますが、商品勘定というものがあります。

卸売業や小売業やサービス業などの商業は既に完成している物を仕入れますが、これを商品と言います。

たとえば商品勘定が1,000あるならば、まだ売れていない在庫が店頭や倉庫に1,000あるということです。

一方で製造業などの工業では材料を仕入れて加工して完成させますが、この材料は売るためにあるのではなくて作るものです。

あるいは、材料に加工を加えたけれども未完成のものは仕掛品といいます。
未完成の段階だけれども売れるものもありますが、それを半製品といいます。

そして、最終的に完成して製品倉庫に置いてある物を製品といいます。
この製品というのは商業における商品勘定にあたるものです。

材料に加工をして自分の会社で作ったものを製品といいます。
自分で作ったものではないものは商品といいます。

商品と製品の違いは簿記の勉強をしないとあまり意識しないのですが、この機会にこの2つの言葉の違いを知っておきましょう。

商業ならば商品、工業ならば製品という言葉を使うのだということを知っておきましょう。
未完成の状態の在庫を持っているのが工業簿記の特徴です。

ぜひこういったことも意識していただくと良いと思います。
製造業は製品・半製品・材料・仕掛品の4つを知っておきましょう。

簿記検定で半製品はあまり出てきません。
簿記検定2級の場合は製品と材料と仕掛品の3つが多く出るので、知っておきましょう。
ぜひ参考になさってください。

私はいつもあなたの日商簿記検定2級合格、そして簿記1級や簿記3級の学習を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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