工簿と商簿の勉強の順番について【簿記2級】
今回は「商業簿記と工業簿記の勉強のタイミング」というテーマでお話をしたいと思います。
日商簿記検定3級までは商業簿記しかありませんが、簿記2級からは工業簿記という科目が入ってきます。
工業簿記は40点の配点があるため、ここが得意になるかどうかが非常に重要になります。
そして、最近の簿記2級の傾向は少し商業簿記が難しいので、工業簿記で9割ぐらいを得点しておいたほうがより安全に合格できるということがあります。
狙って満点を取りにいくことが時として有効な攻略法となりますので、工業簿記もあまりなおざりにはできません。
工業簿記は2級から出てくる科目なので、知識がゼロの段階からどのようにインプットをやるべきかというと、柴山式の商業簿記の場合は12・3時間という形で講義時間があります。
工業簿記・原価計算も12時間前後で、合計24時間程度です。
やり方としては、まず商業簿記を全部やってから工業簿記をやる。
あるいは「今日は商業簿記、明日は工業簿記」というように、少しずつ並行してやっていく。
どちらがいいのかというのは、従来私が質問を受けたときには「交互にやったほうがいいのではないか」ということはお話していました。
これもケースバイケースで、柴山式の場合はインプットが短く、一般的な専門学校の半分以下で終わらせる形にボリュームを絞っていますので、すぐに1回転が終わってしまいます。
だから、商業簿記だけを一気に1回転終わらせてから工業簿記をやるということもできます。
ということは、「やりやすいほうでやってください」ということになります。
たとえば1日に商業簿記と工業簿記をやる人もいますし、商業簿記と工業簿記を1日ずつ交互にやる人もいますし、2週間はずっと商業簿記をやって次の2週間は工業簿記をやるという人もいます。
この3つのやり方のどれでもいいです。
みなさんの好みのやり方で学習して合格していますので、どれでも大丈夫です。
まずはどれかで試してみて、しっくりくるやり方を自分なりに見つけてください。
結局は短期間で全体を1回転すればいいわけなので、やり方はどれでも構いません。
どのやり方で学習しても合格にたどり着いているという実績がありますから、あまり気にしなくてもいいということです。
身も蓋もない結論ですが、やりやすい方法でやってください。
たとえば、交互でやってみたけどしっくりこないと思ったら、1科目一気に終わらせてしまってもいいです。
あるいは、途中まで一気にやっていたけれど、心配だと思ったらそこからは交互にやってみたり、切り替えていけばいいのです。
柔軟にいきましょう。
どのやり方にしろ、どちらの科目も1か月程度で1回転していれば、そのプロセスはあまり問いません。
1か月ぐらいで1回転するほうが全体像を早くイメージできるので、早く1回転させることをおすすめします。
時々どのように勉強したらいいのかで悩んでしまって、先に行けない方もいらっしゃるので、参考になさってください。
まずはやってみることです。
気にせず、短期多回転。
分かったつもりで先に行きましょう。
私はいつもあなたの簿記2級学習を心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。